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速報・現地リポート

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平成30年度全日本選手権速報

●男子シングルス4回戦
吉村真晴(名古屋ダイハツ) 8、12、10、8 田中 佑汰(愛知工業大名電高)

 昨年夏のインターハイで2位の田中が五輪メダリストの吉村に挑戦。2、3ゲーム目は競り合いになりながらも、吉村は冷静だった。混合ダブルスで早々と敗退した後遺症はない。
 「2、3ゲーム目は厳しい展開でしたが、何とか乗り切れました。順調な滑り出しかなと。田中選手が上がってくると予想して初戦の入り方を考えてきて、リードされてても冷静にプレーすることができた。
 バックハンドの比率を高めたプレーをしようとして、それがうまくできていた。12月に体調を壊してTリーグに出れない時期、(吉村)和弘や張本のようなバックハンドでの得点率の高い選手の試合を見て、自分もフォアハンドに頼りすぎて台から離れることがあったことを反省して、バックハンドにフォーカスをあてるようになった。今回、シングルスが勝負だと思っていて、優勝しないと自分の代表もないと思っている」(吉村)

 ミックスゾーンではテレビで見せるような笑顔はなく、視線も定まっている。そこに吉村の決意の固さを見ることができた。

●男子シングルス4回戦
藤本海統(日鉄住金物流(和歌山) 9、4、11、−6、9 森田侑樹(シチズン時計)

 今回の全日本でラケットを置く男がいる。シチズン時計の森田だ。中央大卒業後、シチズンに入り、長くチームを支えてきた。昨年は念願の日本リーグ優勝を果たした。かつてこの大会でベスト8に入ったこともある。
 「去年1年間、団体戦ので優勝を目標にやってきてそれが達成できて、全日本でも3種目しっかり出て、最後も中途半端にバックハンドでミスするんじゃなくて、フォアのミスだったから、それも自分らしくて、悔いはないです」

 明日の男子ダブルスの試合を残しているが、シングルスとしては最後の試合を終えた森田。フォアの豪快なドライブと華麗なフットワークはもう見ることがないのが、残念だ。

 
  • 接戦でも崩れを見せなかった吉村真晴

  • 長くシチズンを支えてきた森田がシングルスでの最後の試合を終えた