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平成30年度全日本選手権速報

 女子シングルス、準決勝1番乗りはディフェンディングチャンピオンの伊藤。2年前の全日本で敗れていた安藤を4-1で下し、リベンジを果たして明日の準決勝進出を決めた。

 右シェーク速攻型同士の対戦は、バック対バックを軸にしながら、相手をフォアに動かして空いたバックへ強打、という展開で試合が進む。競り合いとなった1、2ゲーム目はお互いにサービスがよく効き、1ゲームずつを奪い合う。
 しかし、3ゲーム目になると伊藤が安藤のサービスに対応し始める。苦しんでいたバックへのロングサービスも見切ってレシーブ。安藤のミドルを突きながら両サイドを厳しく攻めて2-1とゲームをリードする。サービスに対応し始めた伊藤に対し、安藤はまだレシーブで苦しい展開が続く。序盤効果を見せていた巻き込みサービスだけでなく、縦回転系、順横回転系のサービスも使い分けながら、伊藤が安藤を突き放していく。安藤もラリーの中でバックの表ソフトの変化で揺さぶりをかけるが、伊藤は崩れず。
 5ゲーム目はロングサービスを読んで回り込みスマッシュを決めるなど、完全な伊藤ペース。試合後に「レシーブで弱気になって、その後の展開も崩れてしまった」と語るなど、手詰まりとなってしまった安藤を一気に突き放し、伊藤が4-1で勝利を決めた。

 回転、フォーム、出す位置を変えながら多彩なサービスで終始ペースを渡さなかった伊藤。レシーブでも徐々に安藤のサービスにアジャストし、サービス・レシーブで試合の主導権を奪っていった。女王が引き出しの多さを見せた勝利だった。

 敗れた安藤だが、これで3年連続のランキング入りで初のベスト8進出。全日学では2年連続の2冠女王に輝くなど、飛躍を遂げた大学生活だったと言えるだろう。

安藤コメント
「1ゲーム目から相手に食らいついていけたけど、最後は離されてしまって、自分に足りない部分を痛感した。いろいろな形でサービスを出してきて、対応できなかった。自分ももっと強気でレシーブできていたら少しは変わったかなと思う。(伊藤は)前回対戦した時とは全然違う」

●女子シングルス準々決勝
伊藤美誠(スターツSC) 13、−11、5、7、6 安藤みなみ(専修大) 
  • 安藤を苦しめた伊藤のサービス

  • 伊藤は2連覇まであと2勝

  • 安藤、敗れたが初のベスト8