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世界卓球ブダペスト大会

 下は女子シングルスの第1〜64シードのドロー(クリックで拡大)。男子と同じく、これに予選を勝ち上がった64名の選手を加え、128名の選手が女子シングルス1回戦に登場する。第1〜4シードを中国選手が占め、日本女子はひとりでも中国選手を倒さなければ、メダルに手が届かない。前回大会では平野美宇が、日本選手では38年ぶりのシングルスのメダルを獲得したが、今大会は険しい道のりであることは間違いない。

 石川、平野、加藤は準々決勝までは中国選手には当たらない。石川は3回戦で当たる左腕の崔孝珠(韓国)は、ワールドツアーで敗れたことのある帰化選手。4回戦で当たる木下マイスター東京のチームメイト・杜凱琹(香港)も手強い相手だが、経験と実績では石川が数段上。受け身にならずに戦いたい。平野はベスト8までは確実に勝ち上がれそうだが、そこで前回の準決勝に続いて丁寧(中国)に挑戦する。

 4回戦で王曼昱(中国)と当たるのは佐藤。昨日の会場練習でも、王曼昱はスパーリングパートナーであるカットの劉斐と練習していた。剛球をまともに食らうと厳しいが、昨年のスウェーデンオープンでは3−4のゲームオールで惜敗。シングルス初出場の王曼昱の焦りを誘いたい。

 そして伊藤は、3回戦で孫穎莎と当たる厳しいドロー。孫穎莎は、ボールセンスだけなら今の中国女子でも1、2を争う選手。表ソフトの変化球も、中陣からきっちり回転をかけた両ハンドドライブで返球し、機を見てストレートへのカウンターを狙うだろう。孫穎莎に打たされるのではなく、うまく打たせていきたいところ。
 「(ドローを)自分で引いたんで、自分で勝ちます。孫穎莎は同い年なので、しっかり勝っていきたい」という伊藤のコメントは頼もしい。3回戦で中国から勝ち星を挙げることができれば、「中国強し」という大会全体の雰囲気も変わってくるはずだ。
  • 女子シングルスの第1〜64シードのドロー

  • 女子シングルス3回戦で孫穎莎と相まみえる伊藤