スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

世界卓球ブダペスト大会

 ドナウ川に浮かぶ船上レストラン「スプーン」で行われたドロー(組み合わせ)抽選。シード選手たちが次々と抽選クジを引き、男女シングルスの組み合わせ(64)が決定した(1回戦の相手は明日からの予選で決定する)。

 注目の張本智和は、準決勝まで中国選手と当たらない好位置をゲット。引いてからしばらく「やった!」という表情を抑えられず。
「良かったです。馬龍と梁靖崑が入ってこなかった。今日、午前中に練習して調子も良い。日本であまり練習できなかったので、取り返したい。怪我の不安は10〜20%くらいで、まったくないわけじゃないですが、痛みはあまり感じません。
 3回戦のフレイタス(ポルトガル)とは0勝2敗なのでそこが山場だと思います。こういうチャンスはめったにないので、しっかりと活かしたい。ドローの前と後で気持ちもモチベーションも違う。上がってきました」(張本)

 男子は丹羽がオフチャロフ(ドイツ)、樊振東(中国)のいる山に入った。
 「樊振東と張本のどちらかの山で、樊振東のほうに入った。できれば逆を引きたかった(笑)。3回戦でK.カールソン(スウェーデン)がいて、スウェーデンオープンで負けているので、そこに勝ってオフチャロフに行きたい。ドローは悪くはないと思います」(丹羽)

 一方で、会場に姿を表さなかった水谷のドローは張本が代理で引くと、鄭栄植(韓国)、林高遠(中国)のいるブロックだ。「丹羽さんと石川さんが『いっちゃえ!』っていうので引きました。中国を引いてしまって、申し訳ない」と張本。しかし、最後の世界選手権個人戦、水谷の集大成となるプレーで突破してくれるはずだ。

 女子は、石川と平野はまずまずのドローと言えるだろう。
「まあまあかな。しばらく対戦していない選手もいるので、一戦一戦、毎回が山場だと思います。崔孝珠(韓国)とのベスト16決定は厳しい戦いになると思う。上を見てもしょうがないし、一戦ずつ勝っていかないと。大きい大会になるほど足元をすくわれないようにしたい。スケジュール的にきついので、しっかり休息して、1本目から全力でやります」(石川)
「2回戦の相手(ペソツカ)は去年の団体戦で見てて、強い印象があります。一戦一戦楽しんで、丁寧(中国)までいきたい」(平野)

一方で、3回戦で孫穎莎(中国)と当たるドローを引いたのが伊藤。
「(8シードの中で)私が最初に引いたので、引きそうだなーと思いました。他の場所に比べて『あーー』と思ったけど、向こう(孫穎莎)はもっと『あーー』と思っているはず。私のほうが経験値は高いし、実力で勝とうと思う。自分で引いたんで、自分で勝ちます。もちろん目標は3冠ですが目の前の一戦を勝つことが大事。孫穎莎は同い年なので、しっかり勝っていきたい」(伊藤)

あくまで伊藤節を崩さないコメントで、周りを笑顔にする。
強気でありながら、プレッシャーも感じさせない伊藤。厳しい山は試練であるが、そこを乗り越える力はあるはず。シングルス初戦は23日だ。
  • 引いてしばらくは硬い表情だった智和くんですが、

  • 席に戻ると表情も緩みがち

  • 3回戦で伊藤対孫穎莎の激突となった

  • 丹羽は「天敵」樊振東の壁を越えたい