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世界卓球ブダペスト大会

 世界選手権の前日、日本のバタフライが選手と関係者を招待して「バタフライパーティー」を行うのは恒例となっている。

 本日(20日)、夕方からそのバタフライパーティーが開かれ、その中で目を引いたのは「ハンガリーのレジェンド」3人の登場だった。

 1971年世界選手権では男子ダブルス(ヨニエル・クランパ)、1975年にカルカッタ大会ではヨニエルが男子シングルスで優勝、そして1979年平壌大会では決勝で中国を破り、男子団体で優勝した。1970年代はまさにハンガリーの黄金時代だった。

 ヨニエルは両ハンドドライブからの強烈なドライブが得意で、日本では「パワードライブ」の語源になった選手だ。 
 クランパは両ハンドでのライジングでのカウンタードライブが得意で、スウェーデンの若手だったワルドナー(元五輪金メダリスト)にも影響を与えた。また1980年代初頭にはじめてスピードグルー(スピード増強接着剤・その後禁止)を使った選手とも言われている。
 ゲルゲリーは両ハンドの力強いドライブが武器の選手で、バタフライのラケットにもその名前が使われている。

 1970年代にはハンガリーの英雄としてその名をはせたが、その後、1990年代の冷戦の終結、東欧の自由化の嵐の中で彼らは生き延びてきた。
 そんな3人が元気な姿を見せたバタフライパーティーだった。
  • 写真は左からヨニエル、ゲルゲリー、クランパ