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卓球ワールドカップ団体戦

 男子団体の中国戦2番で、樊振東に敗れた張本。試合後のミックスゾーンで「(樊振東戦の)1ゲーム目の出足で4-2でリードしていたけど、地に足が着かない状態で、簡単なプレーでミスをしてしまった。1ゲーム目を取りきれなかったのが痛かった」と試合を振り返った。「相手もバックがうまい選手で、今日は大きなラリーでは自分のほうが得点できていたけど、大きなラリーになる前のミスが多かった。戦術的には、今日は悪くなかったと思いますけど、自分の通用するところが変わってきている」。

 初戦から常に2点起用され、イングランド戦の苦い敗戦はあったものの、そこからのオーストリア戦、ドイツ戦で見せたプレーはまさに「エース」。大会前から「団体戦での経験不足」を自らの課題に挙げていた張本だが、確かな実りを手にした大会だった。倉嶋洋介監督も「張本のフォアハンドの威力、精度は高まっている。中国に対してはフォアのミスが1本、2本出るとそれだけで負けてしまうので、精度を今後高めていけばチャンスはある」と評している。

 「今大会はオーストリア、ドイツと2点取りして、自分がチームを引っ張っていくんだという気持ちになれた。次の世界選手権の団体では初戦からずっと勝っていきたい。今回は自信を得ることができました」(張本)。

 倉嶋洋介監督は中国戦を振り返り、「中国選手は素晴らしいプレーを見せたので、後半はなすすべがなかった」と率直にコメントした。「今大会、中国のところまでいけたのは評価できる。ドイツに勝ったイメージは良い部分として、オリンピックに向けて分析していきたい。予選リーグをしっかり勝ち抜いていくこと、特に序盤の戦い方は今後の課題としたい」(倉嶋監督)。