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卓球ワールドカップ団体戦

 ワールドカップ団体戦では、2011・13・18年と過去3大会で準優勝の日本女子チーム。ちなみに2013年は『ワールドチームクラシック』という大会名だった。決勝の相手はいずれも中国で、日本は3度の決勝で、まだ中国から1勝を挙げることができていない。
 日本女子の代表メンバーは、石川佳純・伊藤美誠・平野美宇・佐藤瞳の4名。カットの佐藤も今年6月のジャパンオープンで丁寧(中国)を破るなど、国際大会での実績は十分だが、やはり石川・伊藤・平野の3名を軸に戦うことになるだろう。

 トップのダブルスは石川/伊藤のペアリングもあるが、9月のアジア選手権3位、10月のスウェーデンオープン2位と次第にコンビネーションが良くなってきた石川/平野ペアの起用が有力。確実に勝ち星を挙げ、2番伊藤につなげたい。万が一ダブルスで敗れることがあっても、伊藤なら相手チームに傾いた流れをきっちり食い止めてくれるはずだ。

 中国以外のチームが相手ならば、日本女子は戦力で一枚か二枚は上をいく。アジアでは韓国・香港・チャイニーズタイペイがライバルになるが、最も怖いのは鄭怡静を擁するチャイニーズタイペイ。鄭怡静は国際大会で伊藤に2勝3敗、石川に8勝12敗、平野に1勝2敗という成績だが、いずれも直近の対決では勝利しており、2点取られると厳しい戦いになる。韓国は田志希/梁夏銀のダブルスが強く、シングルス2点起用が帰化選手の強打者・崔孝珠だと厄介な相手になる。

 そして中国は、丁寧・劉詩ウェン・陳夢・王曼昱・孫穎莎という強力な陣容。ダブルスは前回大会の決勝トップにも出場した丁寧/劉詩ウェン、19年ジャパンオープン優勝の陳夢/劉詩ウェンやスウェーデンオープン優勝の丁寧/陳夢、19年世界選手権優勝の王曼昱/孫穎莎など様々なペアリングが考えられるが、予選リーグでは単複に若手を使って経験を積ませつつ、勝負所は丁寧・劉詩ウェン・陳夢の3選手でオーダーを組む可能性が高い。熾烈な五輪選考レースの真っ只中にある日本女子だが、ここは一丸となって中国の厚い壁を破りたい。

 大会は明日11月6日に男女予選リーグが行われ、日本は男女とも2試合ずつ消化。順当に勝ち上がれば、大会第2日目(11月7日)の夜に日本男子の準々決勝、第3日目(11月8日)の夜に日本女子の準々決勝が進行する。第4日目(11月9日)は男女団体準決勝、そして最終日の11月10日に男女団体決勝が行われる。さあ、世界を迎え撃て、ニッポン!