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卓球ワールドカップ団体戦

 ショックの大きいイングランド戦の敗戦を経て、苦しみながらもオーストリアを破り、大会初勝利を手にした日本男子チーム。試合後、倉嶋洋介監督は「エースがしっかりしてくれると勝てるということですね。初戦のことは振り返ってもしょうがないので、良いリスタートが切れるよう、相手の分析などに時間を使った」と語った。

 オーストリア戦でガルドスとフェガールに連勝した張本については、倉嶋監督は「1試合目のシングルスは負けたけど、1週間良い練習ができていたし、調子も良かった。いきなりピッチフォードに当たったのはちょっとかわいそうなところもあったけど、2試合目は堂々と試合をしようと。2戦続けてストレートで勝てたことは評価できると思います」とコメント。団体戦での経験不足を補うため、今大会の張本は「2点起用で徹底していく」(倉嶋監督)。そのうえで、エースの重責を果たせるかどうかが今大会のポイントになる。

 その張本はオーストリア戦後、次のようにコメントしている。「ピッチフォード戦は相手を研究しすぎて、試合中に考えすぎてしまった。だからオーストリア戦に入る前は、相手の研究はしてましたけど、気持ち良く試合に入れることを心がけました。ピッチフォード戦は考えてきたことができなかった時、プレーが崩れてしまったので、これと決めて試合をしないようにした」(張本)。本人のコメントどおり、ガルドス戦やフェガール戦の張本のプレーは得点のパターンが多彩で、相手に打たせて取る「後の先」のプレーも光っていた。

 苦い敗戦を経て、団体戦での経験値を確実に上げている張本。大黒柱の水谷の欠場という試練の中、手にした確かな実りだ。