スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

世界ジュニア選手権大会

 大会第2日目の世界ジュニア、タイ・コラートは快晴。最高気温は33度、最低は20度くらい。大会期間中はずっとこんな天候だ。

 今大会、3大会ぶりに予選グループからの出場となった日本男子。ジュニア男子団体出場も「すべり込み」という感じだったが、田㔟邦史監督は「南アフリカで団体10年ぶりの優勝を果たしたときも、ルーマニアとロシアに苦戦して3ー2、3ー2で勝ち上がっていって優勝したし、予選があることは特に気にしていない」と語る。2016年のケープタウン大会は予選でルーマニアの敗戦の瀬戸際まで追い詰められながら、松山祐季(現:愛知工業大)の活躍で辛くも1位通過。そして韓国との決勝では、エース木造勇人の復活劇で優勝を果たし、ジュニア男子シングルスでは張本智和が史上最年少優勝。今大会の予選グループはやや力の差がある相手だったが、3年前と同じように勢いに乗っていきたい。

「選手のコンディションは良いです。そこまで緊張感もなく、自分たちのプレーができている。宇田と戸上がもう最後の世界ジュニアなので、最後だからこそ自分たちのプレーをして、思い切りやってほしい。ふたりを軸に団体を戦っていくし、今大会をステップにして、彼らにはシニアの大会で頑張ってほしい。これで終わりではないということを頭に入れて、思い切って暴れてほしいですね」(田㔟監督)。

 宇田も戸上も、責任感の強さゆえに団体戦になるとややプレーが硬くなる傾向がある。特に戸上は、真面目すぎるほどの性格ゆえ、プレーでも少し考えすぎてしまうところがある。卓球は対人競技、正直にプレーしすぎると、相手にコースを読まれ、逆を突かれやすくなる。もっと「やんちゃ」にプレーしてもいい。田㔟監督の言うとおり、この大会はジュニア最高峰の大会であると同時に、あくまでも通過点なのだ。悔いのないプレーをしてほしい。