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世界ジュニア選手権大会

 予選グループの2試合を3ー0で制した日本男子チーム。その2試合とも1ゲームを落としたのは宇田幸矢だ。タイ戦の2番でも、1ゲーム目に目の覚めるような快速バックドライブとカウンターを連発しながら、スコアを見れば接戦。そして自らのミスで1ゲームを落としてしまった。

 「なるべく相手に打たせてからの展開を作ろうと思ったんですけど、それも入らなかった。自分で落ち着いて、回転重視でゆっくりドライブをかけてからラリーを作っていきました。」と試合後の宇田。「去年の世界ジュニアに比べると、自分から攻める戦術と守る戦術でパターンが増えたと思います」と語るとおり、実力差のある相手とはいえ、崩れかけた時の「ストッパー」が増えた試合内容だった。

 宇田は用具も昨年から変更した。昨年の世界ジュニアでは、両面に『テナジー05ハード』を貼っていたが、現在の用具はフォアが『ディグニクス05』、バックが『ディグニクス80』。「ハードは硬くて、思い切り打ったら良いボールがいくんですけど、カウンターとかで力を抜きたい時に難しい部分がある。これまではカウンターでも全部パワーでいきすぎていた。ディグニクスに変えて、ボールの威力は少し落ちたかもしれませんが、それほど力を入れなくても回転と弧線が作れる。安定感につながっていると思います」(宇田)。

 荒削りだったプレーの角(かど)を削り落とし、なめらかさを加えながら、勝負所では鋭利に切り裂く。最後の世界ジュニアで、プレーに厚みを増した宇田幸矢の大活躍に期待したい。