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速報・現地リポート

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全日本卓球選手権大会

混合ダブルスの島根代表の立藤颯馬・岩田明峰(明治大/朝日大)ペアが快進撃。
初日の2回戦で田添健汰/森薗美月(木下グループ)に勝利し、3回戦では藤田哲弘/前瀧美音(豊田町卓球スポーツ少年団/デンソー)にはストレート勝ち。ベスト16まで駒を進めた。

ふたりは高校時代、松徳学院高と明誠高と同じ島根で腕を磨き、お互いに立藤は東京の明治大へ、岩田は岐阜の朝日大へ進学。今回ペアを組むのは初で、立藤から誘ったという。
「お互いにチキータが武器なので、相性が良いと思いました」と立藤。

県予選では1球も練習せず、今大会も前日に1時間半練習をしただけ。しかも練習時には全然コンビネーションが合わず、「1回戦飛びは確実」と思っていた。

「オールになったらだんだんフィーリングが出てきて、良かった」(立藤)
「お互いにミックスしかないから懸けてた」(岩田)
と、試合になると絶好調。
チキータからの速攻とカウンターが随所に決まり、勝ち上がっている。

実は岩田は小学6年の時に交通事故で入院し、今こうしてプレーしていることが不思議なくらいの大怪我を負った。
横断歩道を渡っている時に車ではねられて、脾臓が破裂。右足の大腿部も完全骨折。数ヶ月の入院、リハビリ、自宅療養を経て、卓球を再開した。
当時、広島のヒロタクスポーツでチームメイトが全中に出ているのが羨ましくて、負けてられないと高校は名門・明誠を選んだ。
「今でも全力で走ると足が痛い。でも卓球をやっている時はアドレナリンが出ているので痛さは感じません」と岩田。

時間があれば練習をしたい、卓球場があいてる限り卓球場にいるという岩田。
「私は誰よりも卓球が好き。それだけは負けません」という彼女の気持ちこそ、大きな怪我をしても乗り越えて、全日本の舞台に立てる秘訣だろう。

4回戦はベスト8をかけて硴塚将人/森田彩音(早稲田大/中央大)と対戦する。
  • 立藤のチキータは精度が高い

  • ペンドラの岩田の両ハンドが好調だ