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全日本卓球選手権大会

 今から4年前、ともに青森山田高から「ゴールデンルーキー」として専修大に入学した三部航平と及川瑞基。ふたりが出場した関東学生新人選手権を取材するため、千葉・流山のキッコーマンアリーナを訪れたのを昨日のことのように思い出す。ふたりが相まみえた男子シングルス決勝は、大接戦の末に及川が勝利し、関東学生新人チャンピオンとなった。

 そして今年、大学卒業を前に全日本選手権で初めてペアを組んだふたりは、接戦の連続を制して全日本選手権の男子ダブルスチャンピオンとして、卓球史にその名を刻んだ。及川の安定性の高い両ハンドドライブに、三部の思い切りの良いフォアドライブとチキータが噛み合い、劇的な初優勝となった。以下はふたりの優勝会見でのコメント。

★三部航平の優勝会見
「決勝は1ゲーム目をどうしても取りたいねという話はしていた。競り合いにもっていけば自分たちのプレーができるだろうと、最初からゲームオールに持ち込むつもりでやっていました。最後は攻めたほうが勝つと思っていた。
 僕はミスが多くて及川に点を取ってもらう場面が多かったんですけど、最後までつなぐのではなくて自分から攻めていくという気持ちだった。ぼくも過去2回優勝しているんですけど、森薗(政崇)さんに頼っている感覚があった。そのお蔭で左と組む時の自信はついたけど、今回は右と組んで日本一になり、右とも左とも組める自信がつきました。ぼくが来年から実業団に進むので、別のチームになるんですけど、もし出られたらまた来年の大会にも出たい」


★及川瑞基の優勝会見
「決勝の相手は高校生で、若手でとても勢いがあって、自分たちも劣勢になった。今大会で自分たちのコンビネーションがとても合っていたので、自分の中では決勝に進めば絶対優勝できるという自信はありました。
 最終ゲームは本当に1本、2本の僅差だったんですけど、自分たちが置きにいく消極的なプレーになると右利き同士のダブルスは難しい。先に攻めようと言っていた。ダブルスはあまり自信がないんですけど、全日本で優勝することで自信につながるし、この優勝は自分たちには大きかった。来年もドイツに行きますが、優勝したのでもし三部と組めるなら組みたい」
  • 優勝会見でトロフィーを手にする三部(左)/及川ペア