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全日本卓球選手権大会

 張本戦、あとわずかのところで勝利を逃した戸上隼輔。それにしても凄まじい一戦だった。ベンチに入った野田学園高の橋津文彦監督は「悔しいです、本気で勝ちにいきました。今日1日で10年分くらい寿命が縮まってもいい、それくらいの気持ちで頑張ろうと言って試合に入りました」と涙を見せながら語った。

 「作戦は待ちを絞ってリスクを負っても攻める作戦。かなり強引になってもそのくらいのプレーをしなきゃいけない。フォア前はチキータにいってもいいけど、両サイドは取られるからミドルを狙いました。それも最後は対応されてしまった」(橋津監督)

 試合後の戸上のコメントは下記のとおり。ショックの大きな敗戦だったが、ミックスゾーンでも落ち着いて取材に対応し、しっかり声を出す姿に成長を感じた。

★試合後の戸上隼輔のコメント
「2ゲーム目から自分のプレーをしよう、攻めようと心に決めていたけど、3ー1になって勝ちを意識した。今までもそういう展開はあったけど、同じ課題が出てしまった。

 張本選手は世界で活躍している選手だし、どんな場面でもあきらめずに立ち向かってきた。ぼくが積極的に攻めても屈することなく、台から下がらずに戦っていた。頭が真っ白にならずに戦えるのはすごいと思うし、試合の中で戦術を変えていく早さがある。今まで張本選手とは何回かやってきて、勝ちが目の前というところで何度も負けている。今日は勝てると思ったけど自分が焦ってしまった。最後の6ー6からの張本選手のフォアストップ(2本続けて戸上がストップミス)は、今までにない回転量で予想外でした。

 大会前にラケットを硬いものから軟らかいものに変え、ラバーは逆に硬くした。ラバーを硬くすることでパワーと回転量を上げたかった。用具を変えて初めての大会でしたが、用具変更はひとつの財産になりました。今大会は調子が良かったし、丹羽選手のように普段勝てなかった人にも勝てた。この調子が普通になるくらい、もっと強くなりたい」