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中国リポート

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 9月7日から遼寧省鞍山市で行われている全中国選手権。10日に男女団体の決勝が行われ、男子団体は北京市、女子団体は地元・遼寧省が優勝を果たした。まず男子団体の主な結果は下記のとおり。

●男子団体第2ステージ
〈四川省 3ー2 上海市〉

○匡励 5、ー6、ー6、6、7 趙子豪
 朱霖峰 7、ー9、ー12、ー8 尚坤○
○許鋭鋒 9、8、ー1、6 許シン
 匡励 7、ー4、ー5、ー6 尚坤○
○朱霖峰 8、8、ー3、ー7、3 趙子豪

●男子団体準々決勝
〈福建省 3ー0 四川省〉

○林晨 ー4、9、10、9 朱霖峰
○鄭培峰 6、ー8、8、12 許鋭鋒
○蘇ユ杰 6、10、13 頼佳新
〈広東省 3ー1 山東魯能〉
 周啓豪 ー5、6、ー9、5、ー8 方博○
○林高遠 3、6、7 劉丁碩
○張超 ー7、3、5、5 孔令軒
○林高遠 ー9、4、9、6 方博
〈河北海潤 3ー0 河南民生薬業〉
○劉イ ー4、ー7、9、9、8 任浩
○梁靖崑 9、6、8 牛冠凱
○程靖チィ 8、9、9 夏易正
〈北京市 3ー0 遼寧省〉
○王楚欽 11、7、3 袁励岑
○馬龍 7、7、5 楊碩
○閻安 6、10、10 徐海東

●男子団体準決勝
〈北京市 3ー0 河北省〉

○王楚欽 ー3、9、8、ー8、6 梁靖崑
○馬龍 7、1、4 劉イ
○閻安 ー8、2、8、9 程靖チィ
〈広東省 3ー2 福建省〉
○林高遠 8、8、6 林晨
 周啓豪 5、ー11、ー11、ー5 鄭培峰○
○張超 9、ー4、8、5 蘇ユ杰
 林高遠 ー4、1、ー3、ー9 鄭培峰○
○周啓豪 7、5、7 林晨

●決勝
〈北京市 3ー0 広東省〉

○閻安 ー9、9、ー3、4、4 林高遠
○馬龍 4、8、9 周啓豪
○王楚欽 ー8、11、3、ー14、9 張超

 樊振東がアジア競技大会の期間中に患(わずら)った湿疹が悪化し、離脱を余儀なくされた解放軍が予選グループ敗退。14・15・16年大会と17年全中国運動会で4大会連続優勝を果たしていた上海市が、第2ステージ1回戦で四川省に敗れる番狂わせがあった男子団体。四川省はトップでアジアジュニア選手権カデット2位の匡励(クァン・リィ)が、趙子豪とのペンドラ対決を制した。

 匡励は中国では非常に珍しい、バックサービスを駆使するペンドライブ型。裏面打法も荒削りながら威力がある。ペンドライブ型では、チェコオープン優勝の鄭培峰(福建省)も広東省戦で2点を奪う活躍を見せている。

 そして第2ステージの4試合をすべて3ー0で制し、圧倒的な強さを見せて優勝したのは北京市。3番手の王楚欽の成長に加え、決勝トップでは閻安が中陣での粘り強いプレーで林高遠を下す金星を挙げ、エース馬龍の負担を軽くした。13年世界選手権でベスト8に入りながら、その後は低迷。昨年の全中国運動会のシングルスでも、格下の夏易正に敗れてベスト16に終わり、呆然としてコートを去る姿が印象的だった。この勝利を復活の足がかりにしたい。

 なお、昨年6月の中国オープンでの「ボイコット騒動」に加担したとして、中国男子チーム監督を解任された秦志戩が、北京市チームのコーチングスタッフに加わることが伝えられている。北京市チーム総監督の張雷とのタッグで、国家チームで長く担当コーチとして指導した馬龍をサポートするためだ。20年東京五輪を目指す「チーム馬龍」だ。
  • 久々に存在感を示した閻安

  • 決勝3番で大ベテランの張超に競り勝ち、優勝を決めた王楚欽

  • 愛弟子・馬龍をサポートしていく秦志戩(写真はすべて17年全中国運動会)