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中国リポート

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 2月1〜2日、中国・北京の中国電影導演センターで行われた、2018−2019年シーズンの中国卓球クラブスーパーリーグ・男女プレーオフ。第1ステージの上位4名によるトーナメント戦の結果、男子は天津卓球、女子は山東魯能が優勝を飾った。結果は下記のとおり。

★★★ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 男子プレーオフ 2.1~2 ★★★
※男女とも3番ダブルスと5番は3ゲームズマッチ/すべて最終ゲームは7点制で行う

●準決勝
〈上海中星 3−0 山東魯能〉

○許シン −9、−4、10、6、7−3 閻安
○趙子豪 −9、−7、6、10、7−0 尚坤
○趙子豪/程靖チィ 7、7 閻安/張超

〈天津卓球 3−0 八一南昌〉
○任浩 9、8、−3、7 樊振東
○林高遠 5、8、6 趙剣彦
○方博/朱霖峰 8、9 周愷/趙剣彦

●決勝
〈天津卓球 3−0 上海中星〉

○方博 −4、9、5、10 許シン
○林高遠 8、11、5 趙子豪
○方博/朱霖峰 8、−11、7−5 趙子豪/程靖チィ

☆☆☆ 2018ー2019 中国卓球クラブスーパーリーグ 女子プレーオフ 2.1〜2 ☆☆☆

●準決勝
〈山東魯能 3−1 八一南昌〉

 劉斐 −5、−3、−8 木子○
○王曼昱 6、8、10 孫銘陽
○陳幸同/劉高陽 −10、3、9−7 陳可/劉㬢
○王曼昱 8、−9、−6、6、7−4 木子

〈深圳大学 3−2 山東斉魯交通〉
○陳夢 −9、4、−8、7、7−2 李佳イ
 孫穎莎 −2、−8、11、−11 朱雨玲○
○王芸迪/孫穎莎 10、−9、8−6 顧玉ティン/李佳イ
 陳夢 7、−5、9、−6、3−7 朱雨玲○
○王芸迪 7、10 顧玉ティン

●決勝
〈山東魯能 3−0 深圳大学〉

○王曼昱 −6、8、10、5 孫穎莎
○陳幸同 6、−5、6、6 陳夢
○陳幸同/劉高陽 6、9 王芸迪/孫穎莎

 男子は第1ステージ4位の天津卓球が「下剋上」の優勝。準決勝の八一戦では、任浩をトップで樊振東にぶつける奇襲作戦で、見事に樊振東を撃破。「すごく勝ちたいと思ってしまって、ずっと自分をコントロールしようとしたけど、技術・戦術とも守りのプレーになってしまった。今日チームが負けてしまったのはぼくの責任です」(樊振東/出典:『新浪体育』)。天津の馬文革監督は「任浩があれほど良いプレーをしてくれるとは思わなかった」とうれしい誤算だったことを語っている。

 決勝で天津は、エース馬龍を欠く山東魯能を準決勝で下した上海と対戦。トップ方博が許シンを下した時点で、試合の大勢は決まった。第1ステージでは審判に反抗的な態度を取り、2試合の出場停止処分を受けた方博だが、最後の最後で大仕事。2番で趙子豪をストレートで下した林高遠は『ピンパン世界』のインタビューに対し、こうコメントしている。「準決勝・決勝の2試合を3−0で勝てるとは思わなかった。試合前に多くの困難に備えていたし、5番まで回るケースも考えていた。チームのみんなが良いプレーをしたし、コートだけでなくベンチでもみんながまとまっていた。チームワークの勝利だよ」。

 歓喜の優勝を飾った天津卓球だが、来シーズンの見通しは不透明だ。スポンサーの権健集団が撤退し、来季はまだスポンサー探しから始めなければいけない。優勝したクラブが翌シーズンに身売りするケースさえあるのがスーパーリーグだ。

 女子の優勝は山東魯能。シングルスで確実に白星を叩き出した王曼昱が、決勝トップでもライバルの孫穎莎を下し、優勝に大きく貢献した。今シーズン、吉林長白山農商銀行から山東魯能に移籍し、1年目での優勝の美酒。自らのプレーを「90点」と評した。2番で陳夢を下した陳幸同は「前半戦はあまり良いプレーができなかったけど、後半戦のプレーには満足しています。今日のプレーはとても良かったと思う」(出典:『新浪体育』)と語っている。山東魯能はこれが4シーズンぶり6回目の優勝だ。
  • 天津の優勝に大きく貢献した方博

  • 移籍1年目でタイトルを手にした王曼昱(写真はともに17年全中国運動会)