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中国リポート

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 10月3〜6日、遼寧省卓球協会が主催する『2019 大国体育杯 遼寧卓球チームU7−U17公開選抜大会』が、遼寧体育館卓球場で行われる。昨年からスタートしたこの大会は、ホープス以下とジュニアの年代の選手たちを年齢別に男子8・女子9のクラスに分け、総当たりでシングルスの試合を行うもの。昨年は10の省と市から400名余りの選手たちが出場した。

 各クラスの成績優秀者には遼寧省チームの一員となる資格が与えられ、男子の2007〜2009年生まれのクラス、女子の2008〜2009年生まれのクラスで1位になった選手には、毎月1700元(約2万6千円)の手当に加え、生活費が免除となる。会場には遼寧省チームのコーチたちも来場し、高い潜在能力が認められた選手は、集合訓練への参加が認められる。

 ジュニア以下の遼寧省チームの「公開オーディション」とも言うべきこの大会。遼寧省と言えば、かつては卓球界に多くの人材を供給してきた「世界王者の揺りかご」。近年だけでも男子の馬琳・馬龍、女子の王楠・郭躍・李暁霞・劉詩ウェンなど錚々(そうそう)たる顔ぶれで、現在も女子の陳幸同・李佳イが国家チームでプレーしている。

 一方で人材の流出による「空洞化」も顕著で、馬龍は北京市、李暁霞は山東省、馬琳と劉詩ウェンは広東省の所属選手。中国スーパーリーグでも2000年代までは男子の錦州銀行、女子の遼寧鞍鋼が地元選手を揃えて活躍していたが、両チームともすでにスーパーリーグから撤退している。

 遼寧省卓球協会の王萍会長は、昨年の公開選抜大会の開催に際し、「地域に制限を設けることなく、遼寧省チームにより多くの『新鮮な血液』を注入したい。大会期間中は、チームのすべてのコーチが会場に足を運び、人材の発掘に当たる」(出典:『新華網』)とコメントしている。昨年創立60周年を迎えた遼寧省卓球協会による、名門再建の新たな試み。第二の王楠や郭躍は現れるだろうか。