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中国リポート

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 ITTFワールドツアープラチナ・カタールオープンの終了後もカタールに留まり、受け入れ先を探していた中国チーム。3月12日の中国リポート『中国チーム、カタールオープンの獲得賞金を全額寄付』では、まだ受け入れ先は未定とお伝えしていたが、その直後にマカオが受け入れ先となることが伝えられた。そして13日、中国チームはカタールから香港に飛び、陸路でマカオ入りした。

 マカオは1999年にポルトガルから中国へ返還された特別行政区で、「カジノの街」として有名。2月には新型コロナウイルスの感染拡大で、そのカジノも2周間の営業停止となり、閑散とした街の様子が伝えられていた。しかし、この40日ほどは新規患者はゼロ。その安全性が評価され、中国チームの合宿先として白羽の矢が立ったというわけだ。

 ちなみに中国チームはマカオに入ってから14日間は、選手たちはホテルと体育館の往復のみで、毎日の体温測定が必須。人が集まる公共活動などにも参加できない。「旅先」のカタールよりストレスはずっと少ないものの、選手たちの日常はまだ戻ってこない。

 ITTF(国際卓球連盟)はすでに4月末まで、主催大会を一時的に中断することを発表。5月開催の香港オープンや中国オープンについては、今日16日に緊急会議を行い、開催の可否については今後発表される。中国は香港や深セン(中国オープンの開催地)に近いマカオで集合訓練を行い、ワールドツアー2大会に向けて調整していくが、大会が開催されるかどうかは微妙な状況だ。