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中国リポート

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★★★ 男子第4節 7.7 ★★★
江蘇江南電纜  3-0  天山万杰隆
江蘇華都琥珀  3-2  遼寧錦州万通
浙商銀行    3-2  四川全興
寧波北侖海天  3-2  海寧皮革城鵬翔
魯能中超電纜  3-1  八一工商銀行

◎四川全興は開幕3連勝でストップ。注目の一戦
[浙商銀行 3-2 四川全興]
 李平 -8、14、-4、-9 邱貽可○
○ハオ帥 -6、9、9、8 馬龍
○李平/馬文革 7、6、10 邱貽可/王建軍
 馬文革 -6、9、-5、14、-5 馬龍○
○ハオ帥 9、7、-8、-9、9 王建軍

 今節の注目の一戦は浙商銀行vs.四川全興。天津市出身の選手で固めたチームでありながら、スポンサーが替わったことで、遠く離れた浙江省にホームを置くことになってしまった浙商銀行。しかし、この試合は本来のホームである天津市で行われ、各選手とも大奮闘。エースのハオ帥が2番で馬龍とのエース対決に勝利、ラストでも王建軍との大激戦を制して抜群の働きを見せた。馬龍は国家代表のダブルスパートナーに敗れ、シングルスでの連勝は6でストップ。
 その他の試合では、王励勤の海寧皮革城鵬翔と馬琳の寧波北侖海天が対戦したが、残念ながら両者の対戦は実現せず。それぞれシングルスで2点を奪い、ダブルスを制した寧波北侖海天が勝利した。

 ◎超級リーグ断トツの最年長。馬文革、健在なり
 浙商銀行のメンバーのひとり、馬文革(マ・ウェンガ)はひと昔前(?)の卓球ファンには懐かしい名前かもしれない。右シェーク両面裏ソフト攻撃型で、1985年に17歳で国家チーム入り。89年ワールドカップ優勝、92年バルセロナ五輪銅メダルなど、中国が育成して最初に成功を収めたシェークドライブ型のひとりだ。
 抜群の運動能力の持ち主で、俊敏なフットワークからキレのあるパワードライブを連発し、大いに観客を沸かせた。95年に地元・天津で迎えた世界選手権・団体決勝2番でパーソン(スウェーデン)を下し、悲願のタイトル奪還をたぐり寄せた一戦は今でも語りぐさになっている。その後、95年10月にドイツ・ブンデスリーガ1部のオクセンハオゼンに移籍し、ドイツでのプレーもすでに12年あまり。現在に至るまで圧倒的な勝率を誇り、「馬文革を獲得したチームが優勝する」と言われたほど。今年6月に行われたプレーオフ決勝でもシングルスで3勝を挙げ、所属するフリッケンハオゼンの優勝に大きく貢献している。
 この馬文革から孔令輝、そして現世界チャンピオンの王励勤へと至る系譜が、中国式シェークドライブ型の本流と言っても過言ではない。1968年3月27日生まれ、39歳の馬文革。第4節でも馬龍とゲームオールの激戦を演じるなど、まだまだ元気だ。

Photo上:ハオ帥、巧みな変化サービスから強打を連発
Photo中:長くブンデスリーガの顔だった馬文革
Photo下:95年天津大会・団体決勝2番。地元の英雄、吠える