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中国リポート

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 今月28日、福建省・福州市で、卓球の世界チャンピオンたちが集う「世界チャンピオンたちといざ北京五輪へ!(世界冠軍与奥運同行)」と名付けられたエキシビション・マッチが行われる。往年の名選手とともに、より北京五輪を盛り上げようというこのエキシビション、荘則棟、徐寅生、郭躍華、陳新華、曹燕華ら豪華なメンバーが顔を揃える。

 今回の目玉は、何と言っても福建省チームの先輩・後輩である郭躍華と陳新華のエキシビションマッチだろう。世界選手権で2度の優勝を誇る郭躍華は、これまでにも中国全土で、カットマンの梁戈亮や陳新華らとエキシビションを行っている。なにしろ超一流の技術の持ち主が、コミカルな動きと神業(かみわざ)のようなボールさばきを披露するのだから、面白くないはずがない。豪快なドライブと華麗なカットの応酬が続いたかと思えば、ラケットをショーツの前に差し込んで打ち合ったり、ちゃぶ台ほどもある巨大ラケットでラリーを続けたりで、観客はまさに抱腹絶倒、拍手喝采だ。

 3月16日には会場となる福建省体育館に姿を現し、自らチケット販売とサイン会を行った郭躍華。「エキシビションマッチをやるのは、何か利益を得るためじゃない。より多くの若者を卓球に引きつけ、彼らに卓球が大好きになってほしい。そして実際にラケットを握ってほしいんだ」と記者会見で語った。現在、福建省卓球チームの総監督を務める郭躍華、卓球への情熱はまだまだ健在なのだ。

 それにしても、中国はかつての名選手がよく集まる。それだけ影響力があるということだろうが、年に何回こんなイベントをやっているんだろうか…。

Photo上:95年世界選手権天津大会で「ショーツ差し込みラリー」を披露する郭躍華。今からもう13年前になる
Photo:実業界から引退して、現在は福建省チームで指導に当たる郭躍華