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中国リポート

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 8月29日の午前11時、五輪金メダリスト63名を含む総勢93名の中国選手団が、専用機で香港国際空港に到着。バスで宿舎となるインターコンチネンタル香港に到着した一行は、香港市民の熱烈な歓迎を受けた。午後3時半から行われた記者会見で、選手団団長で国家体育総局局長の劉鵬氏は「選手たちの金メダル一枚一枚に、香港の同胞たちから注がれた心血が凝縮されている」と感謝の念を述べた。北京五輪の施設建設に当たっては、香港からも多額の寄付金が寄せられており、今回の香港訪問もその「お礼行脚(あんぎゃ)」という意味合いが強いようだ。

 30日の午前10時半からは、北京五輪アジア大陸予選の会場だった石キップ(石+鋏の右側)尾公園体育館で、中国チームと中国香港チームによるエキシビションマッチを開催。馬琳と高礼澤による男子シングルス、王楠・郭躍と姜華君・于國詩による女子ダブルス、王励勤・郭躍と李静・于國詩による混合ダブルスなどが行われ、トリは何といっても王皓/王励勤と、04年アテネ五輪銀メダリストの李静/高礼澤による男子ダブルス対決。両ペアともロビングを連発して、会場を埋め尽くした1,000人を超える観客を大いに盛り上げた。さらに会場から抽選で選ばれた卓球ファン10名に対して、張怡寧や馬琳らが即席卓球教室を開催した。

 30日夜には4万人収容の香港スタジアムで、訪問選手団によるエキシビションも行われ、卓球選手団はこちらにも参加。馬琳vs王皓、張怡寧vs王楠と北京五輪決勝の対戦カードが再現された。王励勤は香港の人気俳優・古巨基(レオ・クー)らとともに電気自動車に乗り込み、会場を巡りながら見事な歌声を披露したとのこと。

 翌日夜に厦門に移動する強行スケジュールの中で、選手たちに与えられた自由時間はわずか2時間半。香港のマスコミが伝えたところによると、ここぞとばかりに街へ買い物に繰り出した選手たちの中で、「買い物チャンピオン」の称号を手にしたのは馬琳。ホテル近くのルイ・ヴィトンのショップを訪れ、あっという間に手提げや包みを持ちきれないほど抱えて店から出てきた。ガールフレンドや母親へのプレゼントということだが、さすがに金メダリストだけあって景気が良いようだ…。

Photo上:香港の名ダブルス、エキシビションに登場した李静/高礼澤
Photo下:ヴィトンを相手に得意の速攻を見せた馬琳