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中国リポート

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☆☆☆ 07中国超級リーグ・女子第7節 ☆☆☆
[北京首創 3-2 北大方正]
[遼寧鞍鋼 3-2 重慶康徳遠景]
[深セン長園新材 3-0 八一工商銀行]
[山東魯能 3-1 江蘇麗華快餐]
[河北金能 3-0 上海電信理工]

◎北京ダービーは大激戦に。注目の一戦!
[北京首創 3-2 北大方正]
○丁寧 13、11、9 姚彦
 郭炎 8、-7、4、-4、-8 孫晋○
○張怡寧/丁寧 -4、9、-7、9、7 孫晋/馮亜蘭
 郭炎 -7、11、8、-7、-10 馮亜蘭○
○張怡寧 -9、1、-8、6、9 姚彦

 ともに北京市をホームとする2チームが激しく火花を散らした超級第7節。
 北京市チームの監督である周樹森氏(グランプリ・新井周選手の実父)が監督を務め、張怡寧・郭炎と北京市チームのツインエースを抱える北京首創は、いわば正統な北京市チーム。一方、北大方正は孫晋(江蘇省出身)・馮亜蘭(湖北省出身)・姚彦(上海市出身)と、他省出身者で固めた傭兵チームだ。

 ここでちょっとお固い話をしておくと、北京首創のスポンサーは「北京首都創業集団公司」。中国でも有数の不動産デベロッパーで、北京五輪を前に激変する北京市の「影の主役」。北大方正のスポンサー「北京北大方正集団公司」は、中国の東大と呼ばれる最高学府・北京大学が設立、デスクトップ型パソコンでは中国第2位のシェアを誇る。両チームとも、躍進する中国を象徴する大企業がスポンサーについているのだ。

 さて、肝心の試合に話を戻そう。この北京ダービーを予想外の混戦にしてしまった張本人が、北京首創の郭炎。第6節のラストで郭躍を破る殊勲の星を挙げ、エース格の2点起用となったが、まさかの2連敗。2番で敗れた孫晋(27歳/左シェーク異質速攻型)は01年大阪大会を最後に国家チームを引退した選手だし、昨年12月の世界ジュニアで優勝した馮亜蘭(右シェークドライブ型)もまだ格下の選手。身体能力と技術はすばらしい郭炎だが、気持ちが守りに入るとフォアドライブの手数が減ってしまうようだ。ラストの張怡寧vs.姚彦がゲームオール9本と危うい試合だっただけに、北京首創としては冷や汗ものの勝利。残念ながら郭炎は、再び単複での起用に逆戻りだろう。
 前評判では優勝候補筆頭の北京首創。辛勝とはいえ、これで6勝1敗の2位となり、7勝0敗で唯一全勝を守る深セン長園新材をピタリと追走している。

Photo上:努力の人・孫晋。国際舞台から引退後も超級リーグでプレーを続け、北京大学・国際関係学院で学士を取得した。00年シドニー五輪複銀メダリスト
Photo中:郭炎とはゴリゴリのパワー勝負となった馮亜蘭
Photo下:今季シングルス4勝4敗の郭炎。北京五輪出場もかなり厳しい状況だ