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中国リポート

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 現在世界ランキング2位のボル(ドイツ)が、2011年シーズンに超級リーグの浙商銀行でプレーすることが明らかになった。
 今年は5月末に開幕する超級リーグは、ドイツ・ブンデスリーガのオフシーズンとちょうど重なる日程。5年ぶりの超級リーグ参戦となるボルは、重要な試合のみのスポット参戦になりそうだ。浙商銀行はすでに馬琳、ハオ帥に加え、昨シーズン最下位の錦州銀行から右ペンドライブ型の徐輝が加入しており、十分に優勝を狙える陣容。世界団体選手権モスクワ大会決勝4番で、馬琳がボルを破って中国男子の5連覇を決めたが、そのふたりが今シーズンはチームメイトになる。

 ボルは過去にも、05年シーズンに広東宝瑪仕、06年シーズンに浙江海寧鴻翔でプレーした経験がある。いずれも数試合のスポット参戦で勝ち星を伸ばせず、広東宝瑪仕は12チーム中10位、浙江海寧鴻翔は10チーム中8位と残留するのが精一杯だった。昨シーズンの男子超級リーグでは、山東魯能が助っ人・朱世赫の活躍で優勝を決めたが、ヨーロッパ選手の場合は長時間の移動を強いられることもあり、これまで参戦したサムソノフ、クレアンガ、J.セイブといった選手たちは際立った成績を残せていない。もちろん、超級リーグのレベルがそれだけ高いとも言える。

 今シーズンの超級リーグ男子では、朱世赫(韓国)が昨年に続き山東魯能・中電装備でプレー。さらに四川長虹に張ユク、錦州銀行と上海市男子チームが合体した錦州銀行上海に高礼澤といった香港勢が加入するが、ヨーロッパ選手の登録はボルただひとりだ。超級リーグでは北京五輪を控えた07年シーズンで、全試合へのベンチ入りを義務づけ、外国選手を閉め出したことがあるが、ロンドン五輪前の今シーズンは同様な規制は行われていない。ボルにとっても貴重な対中国の実戦の機会になりそうだ。
 今シーズンの男子超級リーグには、日本選手も数人の参戦が予定されている。

Photo:中国でも人気の高いボルが超級リーグ参戦(写真は10年世界団体選手権)