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中国リポート

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 3月15日~4月20日まで、福建省厦門市の福隆体育公園にある国家卓球訓練基地で、世界選手権ロッテルダム大会に向けた集合訓練を行っている国家男子卓球チーム。ここで集合訓練を行うと必ず優勝できる「福地」として、厦門での集合訓練もすでに10回を数える。
 長い集合訓練も終わりに近づいた4月10日、厦門大学体育館で重点強化選手8名によるエキシビションマッチを開催。エキシビションマッチであるにもかかわらず、厦門大学の創立90周年記念事業の一環となり、「万杰隆E商城杯」というスポンサーの冠名までついて盛大に行われた。「万杰隆」は07年シーズンに男子超級リーグのスポンサーにもなったスポーツ系アパレルブランド。「E商城」というのはネットの通販ページという意味だ。
 エキシビションマッチの結果は以下のとおり。

★★★ 国家男子チーム・エキシビションマッチ 4.10 ★★★

[第1試合]王励勤 4、9、9 許シン
◎上海市男子チームの先輩・後輩、ダブルスのパートナー、ともに秦志ジェンコーチの門下生というふたりの対戦。先月の直通ロッテルダム第2ステージ・予選リーグでは許シンが4-1で勝っているが、この試合は王励勤が久々に会心のプレー。ゲーム終盤の競り合いを制して、許シンにストレート勝ちを収めた。

[第2試合]王皓 9、4、-6、11 馬琳
◎世界チャンピオン vs. 五輪チャンピオンという、夢の最強ペンホルダー対決。世界ランキング1位に返り咲いた王皓が、スキのないプレーで2ゲームを連取。第3ゲームを取り返した馬琳が第4ゲームも6-3とリードしたが、王皓が6-6に追いつき、ゲームカウント3-1で勝利した。

[第3試合]陳杞 7、10、-8、-7、7 ハオ帥
◎破壊力の陳杞と、安定感のハオ帥の中堅サウスポー対決。やや箸休めの感もあるが(失礼)、2-0から追いつかれた陳杞が気合いを入れ直して勝利。

[第4試合]馬龍 -12、7、4、9 張継科
◎イキのいい本格派シェークドライブ型同士が激突。最近ようやく勝ち星をあげるようになってきたが、かつて張継科がどうしても勝てない相手がこの馬龍だった。1ゲーム目こそ落としたものの、この試合も馬龍のパワーが張継科の両ハンドを上回った。

 4月16日、ITTF(国際卓球連盟)から、世界選手権ロッテルダム大会の各国へのエントリーが発表されました。こちらに関するニュースも後ほどお伝えします。

Photo上:後輩の許シンをストレートで破った王励勤
Photo下:前回の世界選手権ベスト8の陳杞は、シングルスの出場権を争うハオ帥に勝利
(写真はともに09年全中国運動会)