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中国リポート

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 4月16日、世界選手権ロッテルダム大会(個人戦)への各協会のエントリーが、ITTF(国際卓球連盟)から発表された。ロッテルダム大会へのエントリーは3月8日に締め切られ、選手のエントリー変更などの最終期限は4月15日だった。今大会の中国選手団を、まず男子から見ていこう。

★世界選手権ロッテルダム大会・中国男子選手団
(WR=2011年4月発表の世界ランキング/数字は生年月日)


王皓  WR1 1983.12.01 吉林省長春市出身 右P両面裏ソフトドライブ型
張継科 WR3 1988.02.16 山東省青島市出身 右S両面裏ソフトドライブ型
馬琳  WR4 1980.02.19 遼寧省瀋陽市出身 右P両面裏ソフトドライブ型
馬龍  WR5 1988.10.20 遼寧省鞍山市出身 右S両面裏ソフトドライブ型
許シン WR6 1990.01.08 江蘇省徐州市出身 左P両面裏ソフトドライブ型
王励勤 WR9 1978.06.18 上海市出身    右S両面裏ソフトドライブ型
陳杞  WR12 1984.04.15 江蘇省南通市出身 左S両面裏ソフトドライブ型
ハオ帥 WR17 1983.10.01 天津市出身    左S両面裏ソフトドライブ型
閻安  WR151 1993.01.12 北京市出身   右S両面裏ソフトドライブ型
張超  WR- 1985.01.05 遼寧省鞍山市出身 右S両面裏ソフトドライブ型

★各種目へのエントリー
[男子シングルス] 王皓、王励勤、馬琳、馬龍、張継科、許シン、陳杞
[男子ダブルス] 王皓/張継科、馬琳/陳杞、馬龍/許シン
[混合ダブルス] ハオ帥/木子、張超/曹臻、閻安/馮亜蘭

 …結局、シングルスに出場する7名の選手は、8名の重点強化選手からハオ帥が外される陣容。ハオ帥は3月までに行われた「直通鹿特丹」では総合2位で代表権を獲得していたが、シングルス出場はかなわなかった。中国男子チームの劉国梁監督は「8名の重点強化選手のうち、対外的な成績ではやはりハオ帥は王励勤や陳杞に及ばない。そしてチーム内のランキングでも、ハオ帥は常に8番目だった。シングルスには最強の7名が出場するべきで、我々はベストメンバーを組んだつもりだ」(出典『重慶晩報』)とコメントしている。ハオ帥も出身地・天津の毎日新報の取材に対し、「自分でもこうなることは予想していたし、コーチ陣の判断は理解できる」と語った。やはり対外的な強さという面で、コーチ陣の評価を得られなかったようだ。

 ロッテルダムへの出場なるかと注目を集めていた王励勤は、男子シングルスのみのエントリーとなった。「王励勤の出場はコーチ陣で協議した結果だ。我々は彼にまだ高い実力があり、シングルスに出場すべき選手だと判断した」(劉国梁監督)。昨年のモスクワ大会で世界選手権への連続出場記録が途切れた王励勤だが、世界選手権のシングルスにはこれが8回目の出場。馬琳とともに中国代表のシングルス出場回数の記録を更新した。

 また、混合ダブルスのエントリーのうち、ハオ帥を除く2名のエントリーは邱貽可、張超、方博、閻安の4名による代表決定戦で決まった。ベテラン枠と若手枠によるライバル対決の結果、張超が4-2で邱貽可を、閻安が4-3で方博を破り、世界代表に名を連ねた。「邱貽可とはチーム内で一番仲が良いので、一番やりたくない選手だった」と試合後の張超。前回の横浜大会から、中国は混合ダブルスにトップ選手をエントリーしない方針に切り替えたが、出場する選手たちにとっては世界タイトルへの貴重なチャンスに変わりない。
 続いて、中国女子選手団およびエントリーもお伝えします…。

Photo上:世界選手権のシングルスには初出場の張継科
Photo中:ハオ帥はラストチャンスを逃したか…?
Photo下:パワーヒッター・張超は混合複のみ出場