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中国リポート

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 シンガポール女子卓球チームのエースである馮天薇が、ロンドン五輪・シンガポール代表選手団の旗手を務めることになった。08年北京五輪では、同じく女子卓球チームのリ・ジャウェイが旗手を務めており、2大会連続で女子卓球チームから旗手が選出。名実ともにシンガポール・スポーツ界の顔であることを印象づけるものだ。

 その国を代表するスポーツ選手だという「認定証」とも言える、五輪選手団での旗手。前回の北京五輪では日本の福原愛をはじめ、リ・ジャウェイ(シンガポール)、プリシラ・トミー(バヌアツ)、ボセ・カッフォ(ナイジェリア)、ゼイナ・シャバン(ヨルダン)の5人が旗手を務めた(いずれも女子選手)。

 北京五輪に参加した国・協会の数は204で、競技数は28。卓球選手の5人という数字はやや少ないようにも思えるが、たとえばテニス選手で旗手を務めたのは2人だけだった。陸上競技のように様々な種目が含まれている競技もあり、5人は平均的な数字かもしれない。ちなみに04年アテネ五輪で旗手を務めた卓球選手は、ジャン-ミッシェル・セイブ(ベルギー)のひとりだけで、00年シドニー五輪はゾラン・プリモラッツ(クロアチア)と蒋澎龍(チャイニーズタイペイ)のふたりだった。そして意外にも、中国からはまだ卓球選手の五輪旗手は現れていない。北京五輪では張怡寧が選手宣誓の大役を担ったが、五輪への参加が84年ロサンゼルス五輪まで遅れたことも影響している。

 ここしばらくは国際大会でも思うような成績が残せず、一時2位まで上げた世界ランキングも10位(12年6月)まで下降している馮天薇。旗手の大役を発奮の材料にして、再び中国と熱戦を展開してもらいたいところだ。

Photo上:7月27日の開会式で旗手を務める馮天薇
Photo下:美人旗手として話題を集めたゼイナ・シャバン(ヨルダン)。昨年、ヨルダン王室のラシド王子と結婚
(写真は上から12年世界団体選手権、08年北京五輪)