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中国リポート

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 リオ五輪・卓球競技が終わり、日本や中国など各国の選手たちがすでに帰国の途に着いている。その帰国前、ホテルでのわずかなオフの時間を利用して、スマートフォンの動画アプリを使ってファンとのやり取りを楽しんだのが張継科。ホテルのベッドに寝転びながら、至ってラフにファンの質問に答えた。その中で張継科は、こう語っている(一部抜粋)。

 「中国に戻って引退するための準備をしているよ。まずみんなにひと言伝えたかった。どうか動揺しないで。もう疲れてしまって、プレーを続けることができないんだ。あらゆるタイトルはもう手にしてしまったしね。遅かれ早かれ、現役を退く日はやってくる。50歳までプレーを続けることなんてできないからね」(張継科)

 SNSを通じて引退を語るというのも、ひと昔前の中国選手では考えられない型破りな行動ではある。張継科は2017年に天津で行われる全中国運動会には「必ず参加する」と言っているが、それは選手ではなく、コーチとしてだと言う。「みんながもしプレーしてほしいと望むなら、ぼくはコートに立つけどね」。近年、多くの代表選手たちがそうするように、全中国運動会が現役最後の大会となるのか。もちろん、張継科といえども個人の意思だけでは決められない。去就についてはまだ真意が見えないが、2020年東京五輪への出場はまったく考えていないそうだ。

 ちなみに、「丁寧=彼女説」を信じるファンからは「丁寧は一緒じゃないの?」という質問も。これに対しては「ぼくに聞かないで、丁寧に聞いて。丁寧は彼女じゃなくて友だちだからね。今は彼女はいないから、みんなぼくに紹介してよ」と相変わらず食えないコメント。馬龍については「隣の部屋にいるよ。馬龍に彼女がいるかどうかはわからないな。そりゃいるだろうね」と語っている。

 明日20日に中国に帰国する張継科。苦しめられた腰痛は、2日間休養したおかげでかなり痛みが取れたようだ。しかし、9月14〜18日に中国・成都で行われる中国オープンに出場するかどうかは、体調次第だという。来年5月の世界選手権個人戦で、果たして彼のプレーは見られるのだろうか。
  • リオ五輪で最後の力を振り絞った張継科(写真提供:ITTF)