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中国リポート

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 9月20日から28日まで、「卓球の街」「鉄鋼の街」として知られる遼寧省鞍山市で、2016〝千山杯〟全国卓球選手権が行われている。会場は2013年全中国運動会・卓球競技の会場となった鞍山市オリンピックセンター体育館だ。23日に団体戦が終了し、男子団体は上海市、女子団体は四川省がチャンピオンに輝いた。上位の結果は下記のとおり。

〈男子団体〉●準々決勝
上海市 3ー0 遼寧省 江蘇省 3ー1 陝西省
解放軍 3ー1 北京市 山東省 3ー0 黒龍江省
●準決勝
〈上海市 3ー1 江蘇省〉
○尚坤 6、6、10 朱誠
○許シン 4、2、4 孫聞
 趙子豪 ー7、ー6、7、ー9 張煜東○
○尚坤 7、4、5 孫聞
〈山東省 3ー0 解放軍〉
○孔令軒 ー6、8、ー5、9、11 樊振東
○方博 9、ー6、8、ー5、1 周雨
○劉丁碩 9、13、5 周愷
●決勝
〈上海市 3ー2 山東省〉
○尚坤 ー9、ー9、5、6、8 孔令軒
 趙子豪 ー7、9、ー15、ー10 方博○
○許シン 7、4、5 劉丁碩
 尚坤 ー7、ー9、ー6 方博○
○趙子豪 11、13、10 孔令軒

〈女子団体〉●準々決勝
山西省 3ー0 河北省 四川省 3ー1 解放軍
遼寧省 3ー2 山東省 北京市 3ー2 黒龍江省
●準決勝
〈山西省 3ー1 遼寧省〉
○武楊 9、ー6、6、11 文佳
○李暁丹 12、8、ー10、9 陳幸同
 呂ティンティン ー12、ー9、ー5 李佳イ○
○李暁丹 9、12、4 文佳
〈四川省 3ー1 北京市〉
○郭艶 10、8、9 李佳原
○朱雨玲 8、3、7 郭雨涵
 范思琦 ー6、7、11、ー6、ー11 盛丹丹○
○朱雨玲 8、ー9、ー12、6、5 李佳原
●決勝
〈四川省 3ー1 山西省〉
 郭艶 ー7、ー3、ー8 武楊○
○朱雨玲 ー9、ー6、9、11、8 李暁丹
○范思琦 ー8、9、ー6、8、8 呂ティンティン
○朱雨玲 ー8、2、ー9、4、3 武楊

 男子団体優勝の上海市は、左ペンドライブの許シン、左シェークドライブの尚坤、右ペンドライブの趙子豪というメンバー。決勝では山東省に対し、許シンを3番に下げるオーダーで勝負して3ー2で競り勝った。山東省は準決勝・決勝とエース張継科を腰痛で欠きながら、準決勝で解放軍にストレート勝ちした一戦は見事。なお、張継科は10月に開幕する中国スーパーリーグの2016年シーズンも全て欠場することが発表されている。
 また、馬龍、閻安、そして若手のホープ・王楚欽を擁する北京市は、準々決勝で解放軍に1ー3で敗れた。馬龍は解放軍の3番手・周愷にストレート勝ちしたが、閻安が樊振東と周雨にともに2ー3で敗れ、王楚欽も樊振東に1ー3と力及ばず。

 女子は邱貽可監督(03年世界ベスト8)率いる四川省が、全国大会で初のタイトルを四川省にもたらした。もちろん、決勝で李暁丹と武楊に逆転勝ちした朱雨玲の力なくして、このタイトルはあり得ない。リオ五輪のPカード(団体の補欠選手)として現地に帯同し、実戦感覚を取り戻すのに苦労しながらも、さすがエースという活躍を見せた。試合後、『華西都市報』の取材に対し、「この初めての歴史的勝利に、奇跡という文字が眼に浮かんだし、本当にうれしい。相手に百回勝つよりも、自分に一回打ち勝つことのほうが難しい。未来はより歓喜に満ちたものだと信じています」とカッコいいコメントを残している。
  • 四川省を優勝へと導いた朱雨玲(写真は16年荻村杯)

  • 今大会の会場となっている鞍山市のオリンピックセンター体育館