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欧州リポート

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 ヨーロッパ卓球連合は、新型コロナウイルス感染症の影響で開催が中断されていた2019/2020ヨーロッパチャンピオンズリーグの中止を決定。男女ともに準々決勝が終了し、これから準決勝というタイミングで開催がストップしていたが、無念の中止となった。これにより賞金は準決勝に進出した4チームに均等に分配されるという。

 先日、コロナウイルスによる規制が緩和されたドイツで、ブンデスリーガのグリュンヴェッターズバッハがライブ配信で試合を行い、「仮想チケット」で募金を募る試みを行ったが、オーストリアでも4月中旬から一部の体育館などでトレーニング、練習が可能に。さらに厳正な条件下であれば、小規模なイベントも開催できるという。
 そこでオーストリアの全国放送局「ORF」は、5月2日にテレビ局内で男女混成トーナメント「トップ・オブ・オーストリアチャレンジ」を開催、試合の模様はゴールデンタイムにオーストリア全土に生中継された。

 試合に出場したのは男子がDa.ハベソーンとフェガール、女子はリュウ・ジャとミシェク。女子のエース、ポルカノバが出場する予定だったが、腰の手術を受けることが決まり、代役として若手のミシェクが出場することとなった。

 試合はまずは男子選手同士、女子選手同士で2ゲーム先取の準決勝を行い、勝者は決勝、敗者は3位決定戦へ。男子選手と女子選手の対戦となる優勝決定戦、3位決定戦は女子選手に各ゲーム6点のアドバンテージが与えられ、3ゲーム先取5ゲームズマッチ。最終ゲームは先に6点を取った方が勝利(5-5となった場合はジュース)となる。

 まず準決勝ではフェガールが2-0、リュウ・ジャが2-1で勝利し、決勝へ進出。3位決定戦はミシェクがフルゲームジュースまで迫ったが、Da.ハベソーンが勝利。「やはり男子選手有利か」と思われたが、元ヨーロッパ女王、38歳のリュウ・ジャが奮闘。フェガールとの決勝では7点、3点でいきなり2ゲームを先取。第3、4ゲームはフェガールが奪ったが、5ゲーム目を6-3で奪ったリュウ・ジャが優勝を決めた。

 リュウ・ジャは試合後「本当に楽しかった!」とコメント。「なかなか男子選手と試合をすることはありませんが、私たちが良い試合をすることで、卓球を広くアピールすることができたと思います。自粛期間の後なので、みんなベストコンディションとはいきませんが、今日は良いトーナメントだったと思います」(リュウ・ジャ)

※写真はすべて2019年チームワールドカップ
  • フェガールを下して優勝のリュウ・ジャ

  • 急遽出場のミシェクも健闘

  • 男子のDa.ハベソーン(左)とフェガール