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欧州リポート

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 9月15日からヨーロッパ選手権個人戦がポーランド・ワルシャワで開催予定の欧州。新型コロナウイルス感染症拡大の影響による各種大会の中止・延期を経て再開される初めての国際大会となる。ドイツでは6月から「デュッセルドルフ・マスターズ」がスタートするなど、各国とも徐々に活動を再開しており、国内でのゲームイベントや各国代表チーム同士での合同練習などを行い、来るヨーロッパ選手権に向けた準備を進めている。

 ロシアでは7月23〜26日にかけて、国内のトップ選手16名を集めた「ロシアTOP16」を開催。グループリーグの後にトーナメントを行い優勝者を決定した。U21世代の有望株が多く揃うロシアだが、この大会でも18歳のシドレンコが決勝でスカチコフを破って優勝。ロシアのみならず、欧州のホープとして期待されるサウスポーがその実力を見せた。
 また、3位に18歳・グレブネフ、4位は20歳のイヴォニン、5位に19歳のカツマンと若手が上位に食い込んだ。カツマンは昨年の世界ジュニア団体の日本戦で宇田幸矢(明治大)に勝利。グレブネフとともに来シーズンより、ブンデスリーガ1部でプレーする。

【ロシアTOP16】
◆準決勝
シドレンコ 6、9、6、10 グレブネフ
スカチコフ -6、8、5、4、9 イヴォニン
◆決勝
シドレンコ -4、6、3、9、5 スカチコフ


 強豪・フランスではナショナルトレーニングセンター「INSEP」にて、フランス代表による「INSEP プレトーナメント」が行われ、7月に第1戦、昨日まで第2戦が行われていた。練習拠点をドイツに置くゴーズィは不在だったが、ルベッソン、フロールといったフランス代表が勢揃い。第2戦にはドイツ・ブンデスリーガでザールブリュッケンを初優勝に導いた尚坤(中国)も参戦した。
 第2戦を制したのは24歳のランドリエ。準決勝で第1戦優勝のQ.ロビノ、決勝でルベッソンを撃破。ルベッソンは第1戦に続き決勝でフルゲームで敗れた。

【INSEP プレトーナメント第2戦】
◆準決勝
ルベッソン 4-0 尚坤
ランドリエ 4-2 Q.ロビノ
◆決勝
ランドリエ 4-3 ルベッソン


 スウェーデンでは8月14〜16日の第1戦を皮切りに、月1回のペースで賞金付き大会「スウェーデンツアー」を開催する。スウェーデン各地を転戦して試合を行い、11月までに5大会を実施。12月にグランドファイナルでチャンピオンが決定する。
 第1戦にはファルク、Jon.パーソン、モーレゴード、シェルベリらスウェーデン代表が出場する見込みで、国内競争によるレベルアップ、新たなツアーモデルを創出し、スウェーデン国内大会のバリューアップを目的としている。
  • 将来を嘱望されるシドレンコ(写真は2019年世界ジュニア)