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欧州リポート

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 ドイツ・ブンデスリーガは2020/2021シーズンの日程を発表。9月6日に開幕戦が行われ、欧州各国の国内リーグに先駆けて新シーズンがスタートする。

 昨シーズンは新型コロナウイルス感染症により、レギュラーシーズンは残り1試合を残して打ち切りに。無観客で開催されたプレーオフではザールブリュッケンが悲願の初優勝を達成した。新シーズンの日程で確定しているのは12月20日に行われる第11節まで。国際卓球連盟の試合日程が未定のため、その発表後にレギュラーシーズン後半の日程を組んでいく形となる。国際大会が再開されれば、ベストメンバーで挑めない試合も多くなるため、シーズン序盤のスタートダッシュがカギを握りそうだ。
 試合方式は昨シーズンと変わらず、5番にダブルスを置く3点先取の4シングルス・1ダブルス。新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、プレーオフではダブルスが行われなかったが、新シーズンでは5番はダブルスで行うという。

【2020/2021 ドイツ・ブンデスリーガ男子1部開幕戦】
※()内は昨シーズンのレギュラーシーズン順位
オクセンハウゼン(3位)vs.ザールブリュッケン(1位)
ケーニヒスホーフェン(9位)vs.フルダ・マーバーツェル(10位)
ボルシア・デュッセルドルフ(2位)vs.グレンツァオ(11位)
ミュールハウゼン(5位)vs.グリュンヴェッターズバッハ(7位)
ベルクノイシュタッド(6位)vs.ブレーメン(4位)
バート・ホンブルク(2部1位)vs.ノイ・ウルム(8位)

 開幕戦では、昨シーズンのプレーオフ決勝を戦ったザールブリュッケンとオクセンハウゼンが対決。初の1部挑戦となるバート・ホンブルクは参入2年目のノイ・ウルムと対戦する。王座奪還期すボルシア・デュッセルドルフは古豪・グレンツァオとの戦いで新シーズンのスタートを切る。

 各チームとも選手の顔ぶれが変わったが、優勝候補は昨シーズンの1〜3位、ザールブリュッケン、ボルシア・デュッセルドルフ、オクセンハウゼンの3チーム。その中で、ザールブリュッケンがやや優位か。プレーオフでも活躍を見せたフランチスカ(ドイツ)、尚坤(中国)のツートップは強烈で、3番手のヨルジッチもエース格を食らうだけの実力はある。
 ボルシア・デュッセルドルフは大黒柱のボル(ドイツ)が健在だが、39歳という年齢もあり、出場試合を調整しながらの起用となるだろう。ワルサー(ドイツ)、K.カールソン、シェルベリ(ともにスウェーデン)、アチャンタ(インド)でカバーしていく形になるが、K.カールソンがひじの手術明けとあり、シェルベリのさらなる成長に期待がかかる。
 カルデラノ(ブラジル)とゴーズィ(フランス)が引っ張るオクセンハウゼンは、ディヤス(ポーランド)、フェガール(オーストリア)と中堅どころが移籍。ジャー(アメリカ)が加入したが、他の補強はクビクとクルジツキ(ともにポーランド)という若手2人のみでカルデラノ、ゴーズィのいずれかが欠場すると苦しい戦いになる。

 プレーオフをかけた4位争いは新シーズンも白熱しそう。昨シーズン4位のブレーメン、同5位のミュールハウゼンの他、フェガールが加わったベルクノイシュタッド、積極的な補強を見せたノイ・ウルムなどにもチャンスがありそうだ。
 昨シーズンまでケーニヒスホーフェンでプレーした及川瑞基(木下グループ)はTリーグ・木下マイスター東京へと移籍し、2020/2021シーズンにブンデスリーガで戦う日本選手はゼロに。しかし、ルベッソン(フランス/ノイ・ウルム)、アルナ(ナイジェリア/フルダ・マーバーツェル)など新たにブンデスリーガに参戦するビッグネームや、ブンデスリーガ3部のチャンピオン・デュッセルドルフからグレンツァオへ移籍し1部で戦う44歳・カラカセビッチ(セルビア)、U21の選手中心で1部に乗り込んできたバート・ホンブルクなど注目ポイントも多数。ドラマと話題に満ちたシーズンとなることを期待したい。


★2020/2021シーズン各チームのラインナップはこちら
https://world-tt.com/ps_info/ps_report_detail.php?bn=3&pg=HEAD&page=BACK&rpcdno=709#709
  • フランチスカ、ザールブリュッケンを連覇に導けるか(写真は2019年ワールドツアー・グランドファイナル)