愛知・スカイホール豊田で開催されているアジア競技大会・卓球競技は17時より男子団体決勝が行われ、日本が中国と対戦。ラストまでもつれた熱戦を制して、日本が60年ぶりの優勝をつかんだ。
【男子団体】
●決勝
〈日本 3-2 中国〉
松島 5、8、-9、-9、-9 王楚欽○
○張本 7、-8、4、9 温瑞博
戸上 -9、4、-7、-6 林詩棟○
○張本 7、4、9 王楚欽
○松島 7、-8、6、8 温瑞博
日本は準決勝の韓国戦に続いて松島と張本を2点起用し、3番に戸上を置くオーダー。対する中国はチャイニーズタイペイとの準決勝では2点起用した林詩棟を3番に下げ、温瑞博を3番から2番に起用するオーダーでの対戦となった。
1番の松島対王楚欽は松島が5点で1ゲームを先行する好調なスタート。2ゲーム目も8-4とリードを広げ、王楚欽の追い上げを振り切って勝利に王手をかける。しかし、王楚欽も簡単には崩れず、接戦の末に3・4ゲームを連取して決勝はトップからフルゲームにもつれる。
最終ゲームはバック対バックの攻防となり、点差が大きく離れずに試合が進行。8−8から王楚欽が2点を奪ってマッチポイントを握ると、松島も1点を取り返したがここまで。最後もラリー戦を王楚欽が制し、大逆転勝利で中国に先制点をもたらした。

敗戦間際で踏ん張った王楚欽
手痛い1敗でスタートした日本だが、2番では張本が貫禄のプレー。1ゲームこそ奪われたが、終始落ち着いた戦いぶりで温瑞博に3-1で勝利。すぐに1点を奪い返して1-1のタイで3番へとつなぐ。
3番はこの試合のキーマッチ。日本としては2-1で後半に回すことで、4番で王楚欽に敗れたとしても5番につなぐシチュエーションを作りたいところ。1ゲーム目は戸上がリードして試合を進めるも、林詩棟が逆転でこのゲームを奪取。2ゲーム目は戸上が奪い返したが、3ゲーム目に入ると林詩棟をなかなか打ち抜けない展開が続く。
ゲームカウント1-2でリードを許すと、4ゲーム目も林詩棟の勢いは止まらず。得点のたびに左拳を突き上げて一気に点差を引き離して勝負あり。戸上の追い上げも及ばず、林詩棟が連覇へあと1勝に迫る白星をあげた。

試合をタイに戻した張本

3番起用の林詩棟はきっちり仕事を果たす

戸上は勝利ならずも接戦を展開
追い詰められた日本だが、再び登場した張本が王楚欽を相手に会心のプレーを披露。ミドルへの連打にもしっかり対応して1ゲーム目を奪うと、2ゲーム目もどんどんリードを広げて、あっという間にゲームカウントは2-0。
3ゲーム目も張本が7-3と点差を離し、王楚欽も追い上げて9-9となるも、ここで張本のボールがネットイン。最後は王楚欽のサービスをチキータで一閃し、勝負をラストへと持ち込んだ。

張本が逆転優勝へ勢いをつける
こうなると試合の流れは一気に日本へ。ともに19歳の松島と温瑞博だが、ビッグゲームでの実績、経験とも松島が上。1ゲーム目序盤こそリードを許すも、松島らしい思い切った攻撃で7点でゲームを先行する。2ゲーム目を落としても動じることなく3ゲーム目を奪い返すと、4ゲーム目も好プレーを連発。10-8でこの試合2度目のチャンピオンシップポイントを迎えると、最後は打ち合いを制して60年ぶりのアジア競技大会優勝を決めた。

温瑞博に攻め勝った松島
決勝の舞台で2得点とエースの仕事を果たした張本は「日本が中国に勝ったことがうれしい」と語った。「勝ったことはもちろんうれしいですけど、日本が中国に勝ったこと、それに尽きると思う。その瞬間を10年待って、ついに来たのですごくうれしいです」(張本)
そして張本が「回せば絶対に勝てる」と信じてバトンを託した松島も次のようによろこびを口にした。「1番で2-0でリードして少しの油断だったり、気の緩みが出てしまって本当に悔しい思いをした。5番でリベンジしたい中で4番で張本選手が勝ってくれたので、すごくうれしかったです。張本選手が『勝つから待っとけ』って言ってくれたの、その気持ちで準備していた」(松島)

60年ぶりの優勝を決め、歓喜の輪ができた
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