アジア競技大会・卓球競技、女子シングルス準決勝第2試合は、日本の早田ひなと中国の孫穎莎のマッチアップ。団体決勝1番の再戦となった。
1ゲーム目は互いがコースを目まぐるしく変えながら打ち合う激しいラリー戦となったが、早田が6-11で落とした。2ゲーム目は早田が前半6-1までリードしたが、孫穎莎もジリジリと挽回。6-5となったところで日本ベンチがタイムアウトをとった。だが、ここで孫穎莎は自信満々の3球目バックドライブをお見舞いして6-6とすると、さらに攻勢を強めて6-10と一気に逆転。結局7-11と、早田はこのゲームも取れなかった。
3ゲーム目も序盤を6-2とリードした早田だが、8-8と追いつかれる。しかし、ここからスーパープレーを連発し、最後はロングサービスからの3球目フォアストレート攻撃で11-9と、1ゲームを奪い返した。
4ゲーム目は中盤まで2本をリードされていた早田が8-8と追いついたが、その後、勝負をかけた2本がいずれも際どく外れて8-10となる。続く1本を取って9-10としたが、最後はチキータからの4球目バックハンドが外れて9-11で惜しくもこのゲームを失った。
ゲームカウント1-3とあとがなくなった早田は、5ゲーム目出足で3-3と互角の入りを見せたが、5-6からは5本をしっかりと連取され、ここで敗退となった。
早田は十分健闘し、惜敗と言える試合内容ではあったが、やはり孫穎莎の強さ、安定感、難攻不落ぶりが際立ったこの試合。打倒中国に向けては、たくさんの宿題が残った形となった。
●女子シングルス準決勝 第2試合
孫穎莎(中国) 6、7、-9、9、5 早田ひな(日本)
◎試合後の早田ひなのコメント
「孫穎莎選手は1球ごとにボールの質やプレッシャーを変えてくる選手で、これまでは私がその変化に合わせきれずに凡ミスを重ね、勝手に失点してしまうような展開が多くありました。しかし、今日の試合ではそうした自滅のようなミスはほとんどありませんでした。相手がどこを待っていて、どこで勝負してくるかという、本当の意味での『試合の駆け引き』の舞台にやっと立てた感覚があります。
試合中は会場の大声援もまったく聞こえないほど没頭していて、まるで孫穎莎選手と私だけの世界に入り込んでいるような集中状態でした。これまではミスをさせられると弱気になって自信を失うことが多かったのですが、今回は『次はどう攻めようか』とアイデアがポンポン出てくる場面がありました。ここまで試合に入り込めたのは、シングルスでは初めての経験です。
最終的にゲームカウント1-4で敗れ、全てにおいて上回られた実力差は痛感していますが、前日の試合を勝ち抜いてこの準決勝を戦えたからこそ、こうした貴重な経験を得ることができました。結果として銅メダルとなったことは悔しいですが、自分自身の確かな成長を感じられた一戦でした」

ベンチの中澤鋭監督(右)との良好なコミュニケーションが、今回の善戦につながった早田ひな

守勢に追い込まれても最後は盛り返す孫穎莎のプレーはまさに難攻不落。早田の挑戦をまたも退けた
女子シングルス決勝は、本日20時30分開始予定となっている。対戦カードは以下のとおり。
●女子シングルス決勝
王曼昱(中国) 対 孫穎莎(中国)
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