上写真:男子ローセブンティ優勝の林賢治(右)。左はベンチに入った森下正
昨日23日から三重・日硝ハイウエーアリーナで開催中の『2026年全日本卓球選手権大会(マスターズの部)』。全国から腕に覚えのある30歳以上のツワモノたちが三重に集い、熱戦が展開されている。大会2日目の今日、男女ハイシックスティ〜ハイエイティの計10種目でチャンピオンが誕生。まず男子5種目のメダリストからお伝えします。
【男子ハイシックスティ】
優勝:華原張(東京 KING KONG・東京)
準優勝:坂本憲一(COLOR・神奈川)
3位:西田忠洋(チームN・E・O・島根)、本橋道直(一球クラブ・埼玉)
・今年からハイシックスティに上がった、一昨年のローシックスティ王者・華原と、ハイシックスティで4連覇中の「絶対王者」坂本が決勝で激突。坂本の鉄壁のバックショートに対して台から下がらずにショートで対応し、機を見てパワードライブをミドルに打ち込んだ華原が優勝。「足がないと卓球はできない。卓球は足ですよ」と試合後にコメントを残した。それにしてもハイレベルな一戦だった。

正確なショートに食わせ、ミドルへ打ち込むパワードライブが強烈だった華原

華原と坂本のハイレベルなラリーは、会場の注目を集めた
【男子ローセブンティ】
優勝:林賢治(八日市場VEGA SC・千葉)
準優勝:長谷川豊信(卓精会・東京)
3位:板倉静雄(大田卓愛・東京)、弘光利彦(ヨシダスポーツCLUB・高知)
・準決勝で板倉(大田卓愛)をゲームオール15ー13という激戦の末に下した右ペン表の林が、昨年王者の長谷川に決勝でストレート勝ち。攻めて良し、守って良し、いなして良しの攻守一体のペン表攻守で、ドライブから強烈なスマッシュを放つ長谷川の持ち味を巧みに封じた。「今日は優勝する予感がしたんです」と優勝後に語った林、見事な初優勝。

テクニシャン・林が見事に初優勝を飾る
【男子ハイセブンティ】
優勝:広浜泰久(神馬クラブ・東京)
準優勝:岩下哲治(柏クラブ・千葉)
3位:甚野道雄(県北卓友会・福島)、三田村則明(卓楓会・東京)
・カットから前陣に躍り出て、スマッシュの連打を決める広浜と、パンチ力のあるペン両ハンドに裏面のアンチを織り交ぜる岩下。どちらが勝っても初優勝の決勝を広浜が制し、「ハイエイティでの優勝が生涯目標だったんですが、少し早まりました」と笑顔。準優勝の岩下もこの年代ではパワーが際立っており、来年以降も十分に優勝が狙えるだろう。

これまで何度も上位に進出していたマスターズで、広浜がついに初優勝
【男子ローエイティ】
優勝:富岡成一(西東京クラブ・東京)
準優勝:中村提見(サザンクロス・埼玉)
3位:上野雄一(博多ベテラン会・福岡)、原田正(博多ベテラン会・福岡)
・決勝は富岡と中村、ナックルを巧みに駆使するペン表のテクニシャン同士の対戦となり、富岡が1ゲーム目を先取されながら逆転勝利。マスターズで3回目の優勝に「うれしいですね、卓球のおかげで元気なのが一番良いですね」とコメント。準決勝でともにゲームオールの激戦を演じた、博多ベテラン会の上野と原田も健闘が光った。

富岡がテクニシャン対決を制して優勝

決勝を戦った富岡(手前)と中村は、試合後に笑顔で握手
【男子ハイエイティ】
優勝:楠木敏孝(県庁・広島)
準優勝:岸本和三(まるくらぶ・兵庫)
3位:大江喬(大中クラブ・兵庫)、永田邦夫(うらやす・千葉)
・日本式ペンを改造してシェークで握る楠木が、準決勝・決勝はストレート勝ちであれよあれよの初優勝。指を骨折して握力が落ち、それまで使っていた日本式ペンからシェークに転向したが、ラケットは周りから何と言われても変えなかったのだという。ヘッドの効いた伸びのある両ハンドで、決勝では岸本のロングサービスにもうまく対応した。

日ペンをシェークの握りで操る楠木が、男子ハイエイティを制す

試合中は眼光鋭い楠木、ハイエイティでのマスターズ初優勝に笑顔
ツイート