果的に使うことで
より良い性能を発揮する!

これまでラバーウォーマーの効果を紹介してきたが、
より効果的に使う方法を提案しよう。

その1
熱を逃がさないために
ラケットケースに入れる

ラケットケースに入れる

ラバーウォーマーが温まっても、周囲の温度が低いと熱が逃げてしまう。
寒い部屋でヒーターをつけても窓が開いているようなものだ。
ラケットケースに入れることで、ケース内に熱をためこんで、ラケット全体をホカホカにする。
これにより効率良くラバーの温度を上げることができるのだ。

ケースはしっかりとしめて、隙間からコードを延ばそう

ケースはしっかりとしめて、隙間からコードを延ばそう。
密閉することでラケットケースも温まり、外側から触っても熱を感じることができる。

その2
次の試合があるなら、電源は入れっぱなしにする

ラバーウォーマーを使ったことがある人ならわかるが、
「もっと早く温まらないのか?」と感じることがあるはずだ。

ラバーウォーマーの弱点と言えるところだが、電源を入れて10分くらいは「あれ?本当に電源入ってる?」と感じるくらい、ほんのり温まる程度。

そう、ラバーウォーマーはスロースターターなのだ。
ラバーウォーマー自体の温度が上がり、高熱状態になってしまえば、ラバーもそれだけ急ピッチで温まってくれるが、温度が上がるまでに時間を要してしまう。

つまり、一度高温状態になったら、電源は切らずに試合中もラケットケースに入れておこう。
そして試合が終わったら再び、ラバーウォーマーで温めておく。
これにより、もし15 分後に試合があってもホカホカ状態でまた戦えるのだ。

ちなみにモバイルバッテリーの容量が20000mAh ほどあれば、ラバーウォーマー2 台を朝9 時から電源を入れて、夕方16 時まで可動させても70%消費程度だった。

残りを考えても夜まで戦える!

モバイルバッテリー

モバイルバッテリーはUSB の電源が2 つあるタイプをオススメする。もし2 枚使う場合でもモバイルバッテリーを複数持ち歩かなくても良いからだ。

その3
普段の保管もラバーウォーマーで!

練習をしていない時、ラケットの保管にはラバー保護シートや吸着シートなどを貼っていると思う。
しかし、ラバーウォーマーはそれも兼任する。

ピタッとラバーに密着するので、保護シートの役割もこなす

ピタッとラバーに密着するので、保護シートの役割もこなすのだ。

その4
気温が暑い日でも湿気対策に!

「今日は気温も高いし、ボールも弾む!ラバーウォーマーは要らないな」と思う人もいるだろう。
でも卓球には「湿気」という天敵がいる。
湿気対策にもラバーウォーマーは活躍するという。

岡田崚選手

発売当初からラバーウォーマーを愛用する
岡田崚選手(岡谷市役所/ 2014 年全日学3 位)が使用感を語る。

「寒い会場でもいつもと変わらずに打てるのが助かります。
そして私は夏でも使います。夏は外がカラッとしてても、会場内が熱気で湿気がこもっていることが多い。
そういう時は温度差でラバーに湿気がまとわりついて滑ってしまいます。でもラバーウォーマーをすると滑らない。ラバーが結露しないんですよね。
ラバーウォーマーは、軟らかいラバーを使っている人にオススメです。寒くてラバーが硬くなってしまうと、“軟らかい”という特長がなくなってしまいます。食い込みの良さがなくなり、せっかく軟らかいラバーを使っているのに、安定感がなくなってしまいます。私もバック側に軟らかいラバーを貼っているので、ラバーウォーマーに助けられています」

岡田選手が所属している岡谷市役所は長野県。
寒い地域ではまさに救世主!

ラバー本来の性能を取り戻す。
ラバーをもっと弾ませる!
ラバーが軟らかくなって、安定感がアップする!
湿気に負けないラバーになる!

操作は簡単
ラバーウォーマーとモバイルバッテリーをつないで
ラケットを挟むだけ!

大きな差になる小さな工夫
それがラバーウォーマーだ!

〈完〉

文=佐藤祐