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 昨日NTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)で行われた日本男女NTの公開練習。
 男子チームはどの選手も表情が明るかった。今週までウエイトトレーニングやジャンプ系トレーニングを行い、来週からは体力トレーニングの量は一気に落としていくということで、いわば今が疲れのピーク。しかし、全体的に選手たちの動きはかなりキレがあり、大きく動かされた時の安定感も増している。

 日本男子NTの倉嶋洋介監督は、パリ大会が監督として迎える初の世界選手権になるが、「今までもずっとコーチとして帯同していたし、気負いはない。研究だけは怠らずにパリ大会に臨みたい」と語った。
 3月末のワールドチームクラシックでは、松平健太/丹羽のダブルスが中国から1点を奪い、水谷も許シンにゲームオールまで迫った。「ずっと合宿で練習やトレーニングをやり込んでいる水谷や松平健太は、かなり動きが良くなってきている。丹羽も近年まれに見るほど、高い集中力で練習できていますね。日本男子は前回、前々回とメダルを獲っているので、16年リオ五輪まではメダルを獲り続けたい」(倉嶋監督)。

 パリ大会で日本男子が最もメダルに近いのは、09年世界選手権3位の水谷/岸川、中国ペアに2連勝中の松平健/丹羽、11年世界選手権ベスト8の松平賢/張が揃う男子ダブルス。どのペアにもメダルのチャンスがあるが、特に松平健/丹羽のモチベーションは高い。その目標はメダルではなく、あくまでも「金メダル獲得」だ。
 「対中国では思い切ってやれるけど、格下とやると競ることがある。1・2回戦に向けてしっかり準備したい」(丹羽)。中国は前回優勝の馬龍/許シンをエントリーせず、王励勤/周雨、馬琳/ハオ帥らが出場。メダルのチャンスが広がったように思えるが、「ダブルスだけに出場する選手たちはそれだけ気合いが入っている。しっかり勝ちたい」(丹羽)と油断はない。パリ大会での活躍に期待しよう。
  • 初陣のパリ大会に挑む倉嶋洋介監督

  • 練習を行う張/松平賢(奥)と松平健/丹羽