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 五輪7大会連続出場の「レジェンド」、ベルギーのジャン-ミッシェル・セイブが、国際大会からの引退を表明。12月3日、ベルギー・ブリュッセルにあるベルギーオリンピック委員会の本部で会見を行った。

 「2016年のリオ五輪出場を目指したいという思いは強いよ。だけど、6月のヨーロッパ競技大会とその後のワールドツアーを経て、もう一度考えてみたんだ。オリンピックのような大会でプレーしようと思うなら、そこに200%集中していかなければならない。片手間ではダメなんだ。
 それに、もし自分が良いプレーをして、五輪の出場権を勝ち取ったら、それは若手の活躍の場を奪ってしまうということ。この夏の間、ずっと国際大会からの引退を考えていた。数ヶ月も考え続けて、決断を下すことができて今はホッとした気持ちだ」(セイブ)。

 今後もクラブでのプレーと、ITTFレジェンドツアーへの参戦は続けるというセイブ。83年東京大会からの世界選手権への連続出場記録は、24大会で途切れることになる。コート狭しと駆け回るフットワークと、身を挺したダイビングショット、時に奔放なパフォーマンスで会場を沸かせたかつての「悪童」も46歳。ついに胸のベルギー国旗を外す時が来た。

 セイブとともに五輪7大会連続出場のパーソン(スウェーデン)はオフチャロフ(ドイツ)とコーチ契約を結び、プリモラッツ(クロアチア)はロシアのUMMCでコーチ兼選手として活動。プリモラッツは9月のオーストリアオープンにも出場したが、リオ五輪への道は限りなく険しい。7大会連続出場という記録とともに、レジェンド3人は五輪の舞台を下りることになりそうだ。
  • 13年世界選手権でのセイブのプレー

  • 3人の鉄人、右からセイブ、プリモラッツ、パーソン(11年世界選手権時)