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アメリカ・フィラデルフィアで開催されている「2016 Seamaster女子ワールドカップ」の最終日。
準決勝に勝ち進んだ平野美宇の快進撃が止まらない。

持ち前の両ハンドの安定感にキレが加わった感がある平野。準決勝ではシンガポールのエース・馮天薇と真っ向勝負となったが、一歩も押されない展開を見せた。
バック対バックでは平野が優位、しかし馮天薇には力強いフォアがある。序盤はフォアの威力に苦しめられたが、バックの打球点を早くし、ミドルを的確に攻めて、馮天薇に十分なフォアを振らせないようにラリーを組み立てる。4ゲーム目は5ー0とリードされ、そして10ー6で馮天薇にゲームポイントを握られていたが、ここから驚異の逆転でもぎ取った。勢いそのまま、4ー2で強豪・馮天薇に勝利して決勝へ進出した。


決勝の相手は近年再び調子を上げてきている鄭怡静。両ハンドのパワーは女子離れしているが、やや台から下がってラリーをするため、平野の早さにまったくタイミングが合わず。
強引な攻めで崩したかった鄭怡静だが、平野は最後まで優位を譲らずに攻め立てた。

女子ワールドカップでは中国選手以外で初めての優勝だ(中国選手は今大会棄権)。
そして、平野は史上最年少、16歳での初優勝し、賞金45,000ドルを獲得(日本円で約460万円)。
日本のジュニア選手たちが、またも世界を驚かせた。


●女子シングルス準決勝
平野美宇 -3、6、-7、11、9、13 馮天薇(シンガポール)
鄭怡静(チャイニーズタイペイ) -8、13、8、-8、9、7 帖雅娜(香港)

●3位決定戦
馮天薇 10、-7、6、8、9 帖雅娜

●決勝
平野美宇 9、5、4、8 鄭怡静
  • 表彰式での平野美宇 ※写真提供ITTF