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 卓球王国編集部として、Tリーグに関するトップ選手の質問を集めていたのだが、全日本チャンピオン、五輪メダリストの水谷隼選手(木下グループ)は「質問ではなく、提案したい」と口を開いた。

<水谷隼選手の提案>

 Tプレミアが来年から始まるという今の時期にその内容が見えてこない。本当にTプレミアリーグが開催できるのだろうかという懸念を抱いています。
ぼく自身、松下さん(代表理事)やTリーグ側から直接、何の情報やコンタクトもないし、参戦に手を挙げた所属の木下グループの人に聞いても、Tプレミアはどうもはっきりとしたものが見えてこない。
  チーム戦ができるのならばそれが1番ですが、同じようなチーム戦はヨーロッパや中国など、どこの国でもやっていることです。チーム戦が難しいのであれば、個人トーナメントに切り替えるべきではないですか。チーム戦といっても試合はシングルスですからチーム戦にこだわる必要性はないと思っています。

 たとえばジャパントップ12の試合は会場が満員になるし、賞金もあって盛り上がります。
 ならば、北海道から東北、関東、というように全国を縦断して、各地区のブロックで優勝賞金500万円くらいの個人トーナメントをやったらどうでしょうか。10月から3月まで月1回、年6回のトーナメントにプレーオフを加えた7回程度のトーナメントです。
その方が日本、海外のトップ選手が参戦しやすくなりますし、特別枠を設け地元の選手が出場できるようにすれば、各ブロックでやるメリットがでてくると思います。

 ワールドツアーでも優勝賞金は150万円から200万円なので、500万円となれば世界のトップ級の選手も集まってくるでしょう。チーム戦であれば契約金も勝利ボーナスも決まったものになるけど、個人トーナメントになれば勝った分だけ,自分の報酬になるし、選手のモチベーションも上がるのではないですか。

 日本リーグとの関係がすっきりしない状態で、チーム戦がまとまらないのであれば、今から個人トーナメントに切り替えてほしいと持っています。個人戦なら日本リーグの選手たちも参戦しやすい。また近年、ワールドツアーや海外リーグで試合数が多い中で、Tプレミアの21試合というのは選手の負担が大きい。

上記の理由でぼくは個人戦を推奨したいと思います。  <以上、水谷選手談>
  • 2017年5月の世界選手権日本代表記者会見より