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 第71回東京卓球選手権の一般、男女シングルス&ダブルスも優勝者が決定!

 男子シングルスを制したのは、フルスイングのフォアドライブがトレードマークの龍崎(明治大)。チキータや前陣バックドライブから機を見てフォアドライブにつなげ、攻守の見極めと切り替えが抜群だった。2冠を達成したダブルスとの2種目で、7ゲームズマッチ5試合・5ゲームズマッチ2試合を戦うハードなスケジュールだったが、試合を重ねるごとに調子を上げた。「ダブルスとの2種目で優勝できたことがすごくうれしい。楽な試合はなかったし、苦しい試合ばかりでしたけど、決勝で一番良いプレーができました」と笑顔を見せた。

 2位の池田はラリー戦で威力ある両ハンドドライブを連発し、接戦の連続を制したが、最後はさすがに体力的にキツかったか。しかし、社会人になってから着実に成長していることを改めて印象づけた。学生屈指のパワーヒッター・五十嵐と、左腕からのクレバーな球さばきで鹿屋(リコー)・松山(愛知工業大)を連破した遠藤が3位に入った。

 女子シングルス優勝は、異質サウスポーの成本。「慣れられないように緩急をつけることを心がけました。準決勝の壁を破ることができてうれしい」と優勝後のコメント。一番のヤマ場だったという5回戦の馬克(デンソー)戦を1−3からの逆転で制し、準決勝では松本とのサウスポー対決にゲームオール11−9で勝利。決勝では、懐の深いバックハンドを軸にラリー戦に強さを見せた山本(中央大)を、巧みな緩急と広角に厳しく攻めるコース取りで封じた。山本も決勝こそストレートで敗れたものの、異質型やカット型など様々なスタイルの選手を落ち着いて攻略し、対応力の高さを見せた。

 男子ダブルスは、決勝で龍崎・遠藤ペアが軽部・徳永ペアのテクニックを豪打で上回り、歓喜の優勝。女子ダブルス決勝は0−2からの大逆転で、中国電力のエースペア、土田/宋が優勝した。一般の4種目のメダリストは下記のとおり。

●男子シングルス
優勝:龍崎東寅(明治大・東京)
準優勝:池田忠功(リコー・東京)
3位:五十嵐史弥(早稲田大・東京)、遠藤碧人(野田学園高・山口)

●女子シングルス
優勝:成本綾海(中国電力・広島)
準優勝:山本笙子(中央大・東京)
3位:牛嶋星羅(日立化成・茨城)、松本優希(サンリツ)

●男子ダブルス
優勝:龍崎東寅・遠藤竜馬(明治大・東京)
準優勝:軽部隆介・徳永大輝(鹿児島相互信用金庫・鹿児島)
3位:吉田海斗・小林准也(専修大・東京)、松山祐季・高見真己(愛知工業大・愛知)

●女子ダブルス
優勝:土田美佳・宋恵佳(中国電力・広島)
準優勝:徳永美子・阿部愛莉(早稲田大・東京)
3位:平侑里香/松本優希(サンリツ東京)、天野優・三村優果(サンリツ・東京)
  • 龍崎の豪打は最後まで衰えを見せなかった

  • 男子シングルスの表彰

  • 高い守備力と巧みな緩急を見せた成本が戴冠

  • 女子シングルスの表彰

  • 龍崎(奥)・遠藤は優勝を決め、歓喜の抱擁

  • 0−2から鮮やかな逆転勝ちを見せた土田(中央)・宋