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アジアカップ横浜2019
●男子準決勝 
樊振東(中国)4(-6、6、8、9、4)1 張本智和(日本)
馬龍(中国)4(5、6、8、6)0 丹羽孝希(日本)
●女子準決勝
陳夢(中国)4(1、9、4、-7、8)1 石川佳純(日本)
朱雨玲(中国)4(-9、9、5、5、12)1 馮天薇(シンガポール)

●5〜8位決定戦
平野美宇(日本)4(-6、7,6.8、5)1田志希(韓国)

 世界ランキング4位の張本は昨年のアジアカップの予選で破った樊振東(世界ランキング1位)と再戦。出足で1ゲーム目を奪うも、その後、ラリー戦に持ち込まれ、1-4で敗れた。「去年勝ったことは忘れて試合に臨んだ。1ゲーム目はチキータがうまくいって取れたが、2ゲーム目からはラリーに持って行かれた。樊振東は1球1球の質が高く、大事なところでミスをしない。安全に打っても点は取れない。だから積極的に行ったのは悪くはなかった。そこで点を取れなかったり、ミスしたのは自分の力不足だった」と試合後に語った。
 今大会は予選で馬龍(世界チャンピオン)とも対戦し、もし世界選手権で勝ち進めば対戦するだろう相手に連敗した。「 二人の中国選手とやってバックは通用したので、さらにバックの得点率を上げていくこと、そしてほかの技術を高めていきたい。今のままでは(オリンピックでの)金メダルは無理。この二日間で力の差を突きつけられた」(張本)。

ベンチに入った倉嶋監督は「3ゲーム目の途中までは勝てると思っていたが、そこからフォア前を厳しく攻められた。来週からの合宿で取り組む課題は明確になった」とコメント。

 丹羽孝希(世界ランキング8位)はあまりの完敗にショックを隠せなかった。速攻を仕掛けても馬龍にブロックされ、次をフォアの強打を浴びる展開から抜け出せなかった。
「力の差がありすぎて途中から何をやっていいかわからなくなりました。試合前は絶対勝つんだという気持ちでしたが、途中から勝てないと思ったし、通用した部分はない。スーパープレーにやられたわけじゃなくて、サービス、レシーブとか細かい技術で点を取られた」(丹羽)。

 去年からTリーグに積極的に参戦し、プレースタイルをよりアグレッシブに変えてきた石川(世界ランキング6位)は陳夢(世界ランキング3位)に挑んだ。ラリー戦になると陳の強さは群を抜く。石川はサービス、レシーブからの速い攻めで仕掛けたが、そこをしのがれてラリー戦に持ち込まれた。随所に素晴らしいプレーが多く見られたが、それでも立ちはだかる陳の強さも際だった。
「途中からサービスが効いたのは収穫。ただ、レシーブが単調になってしまった。陳夢とやるのは1年ぶりで、自分のプレーをいろいろと使ってみた。相手はバックハンドがすごくうまい選手で簡単にそこに持っていくと強いボールが来る。コースが甘く入ってしまった。まだ工夫が必要。世界選手権では第8シードになってしまったので、メダルを獲るためには中国選手に勝たなければいけない」と試合後に語った。
  • ミスをしたのは自分の力不足、と張本

  • 好プレーを見せた丹羽だが馬龍がそれを上回った

  • 巻き込みサービスで陳夢を崩した石川

  • 完全復活している馬龍