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 大会2日目の7月19日。18時から4試合が行われ、男女とも初戦がすべて終わった。
 日本勢は丹羽と石川が出場したが、あえなく敗退。先に行われていた水谷、平野に続いて、日本勢は勝ち星をあげることができなかった。男女を通じて初戦を突破し、準決勝に進んだ日本選手は加藤美優ひとりになった。

●男子シングルス1回戦(ベスト8決定戦)
○ファルク(スウェーデン)11-8、11-8、11-10、10-11、2-5、5-3 丹羽孝希
○フランチスカ(ドイツ)11-10、4-11、11-8、7-11、5-1、5-3 梁靖崑(中国)

●女子シングルス1回戦(ベスト8決定戦)
○丁寧(中国)5-11、11-4、11-7、11-2、5-2 スッチ(ルーマニア)
○朱雨玲(中国)11-6、11-7、11-0、7-11、11-8 石川佳純

 丹羽は苦手にしているファルクと対戦。1ゲーム目はファルクのフォアスマッシュとバックドライブを浴びて落としたが、2ゲーム目は出足でリード。だが、この日のファルクはフォアハンドが抜群に良く、丹羽は中盤からスマッシュを打たれて7連続失点でこのゲームを落とした。
 
 3ゲーム目を落とし、あとがなくなった丹羽。それまでの早いテンポでの打ち合いから時折遅いボールを使ってファルクのリズムを崩し、4ゲーム目を競り勝つと、FAST5(5点制)に突入した5ゲーム目では、ロングサービスからのカウンターを見せるなど強気のプレー。5ゲーム目を奪い、丹羽がペースを掴み始めたように見えたが、6ゲーム目でファルクが息を吹き返し、壮絶な打撃戦を制した。
 「異質に対して特にやりづらくはなかったが、ちょっとしたところで自分に凡ミスが出て、0−3になったのがきつかった。(ファルクは)バックハンドがうまく、それが怖くてフォアに送るとスマッシュされる。完成されたプレースタイルだと思う」と丹羽は試合後に語った。

 一週間前に行われたオーストラリアオープンで世界ランキング1位の陳夢(中国)を破っている石川は、朱雨玲と対戦。

 1ゲーム目を奪われ、2ゲーム目は攻撃的になった両ハンドプレーで5−1とリードしたが、そこから逆転負け。3ゲーム目を0−11で落としたが気落ちすることはなく、4ゲーム目では勝負所で使った巻き込みサービスからの3球目攻撃が効いて奪ったが、朱雨玲の完璧なプレーの前に2大会続けて中国選手から勝利をあげることはできなかった。ここのところ低迷が続いていた朱雨玲だったが、この石川戦のプレーは全盛期を彷彿とさせるものがあった。

 「出足から流れに乗れず、レシーブが甘くなって、凡ミスが多すぎた。(敗れたが)今はレベルアップして東京オリンピックの切符をつかみたいという気持ちなので、辛いという気持ちはそれほどない。これから勢いに乗って、どんどん上がっていくと思っている」(石川)。