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 9月6日から熊本・熊本市総合体育館で行われている第53回全日本社会人卓球選手権。7日に男女ダブルス決勝が行われ、男子は横山輝・徳島剛(原田鋼業)が初優勝。女子は土田美佳・宋恵佳(中国電力)が2年ぶり2回目の優勝を飾った。

 横山・徳島ペアは、ダブルス巧者の左腕・横山がうまくストレートを攻め、徳島の豪打を引き出した。準決勝で高木和・上江洲(東京アート)とのゲームオールの接戦を制し、決勝では優勝候補筆頭の松平・平野(協和キリン)に3ー1で勝利。4ー8とリードされた2ゲーム目を逆転で取ったことが大きかった。原田鋼業に初の全日本社会人のタイトルをもたらした。

「あんまり実感が沸いてないんですけど、そのうち沸いてくるのかなと。決勝は何度も対戦している相手で、直近の対戦では負けていた。思い切り自分たちのプレーをすることと、右利きと左利きで組んでいるこちらのほうが先手を取りやすいので、しっかり先手を取っていこうと話していました。ぼくがつないで徳島くんが決めるパターンが、今大会はうまく出せた」(横山)
「いつもは大きいラリー展開に持っていくことが多いけど、決勝では細かいところを徹底して突いた。横山さんが相手のいないところ、やりにくいところを攻めてくれるので、ぼくも強気でプレーできる。お互いの良さが出たと思います」(徳島)

 女子ダブルス優勝の土田・宋は、決勝でチームメイトの成本・井ペアに3ー0でストレート勝ち。「普段からゲーム練習をよくやるけど、簡単に負けたり、競り合うことが多い」(宋)という相手だったが、成本のサービスとバックハンドの変化に確実に対応し、うまく緩急をつけて相手のミスを誘っていた。東京選手権、ビッグトーナメントに次ぐ優勝で、社会人最強ペアの地位を確立しつつある。

「4回戦くらいまで変則ペアとの対戦が続いて、準々決勝でいきなり攻撃ペアとやったけど少しずつ対応することができた。一戦一戦勝ち切れたという感じです。サービス・3球目、レシーブ・4球目からパターンを作って積極的に攻められているのが、私たちの強さだと思います」(土田)
「ダブルスに結構自信がついてきていて、狙って優勝できたのはすごく良かった。普段からコーチと3人でビデオを見たり、共有しているダブルスについてのノートもありますし、改善点や戦術を共有できているのが良いところかなと思います」(宋)

 シングルスでは男子はベスト16、女子はベスト8が出揃い、明日チャンピオンが決定する。