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 いよいよT2ダイアモンドのシンガポール大会が幕を開けた。会場は、シンガポール市内のタンパインズハブというスポーツ複合施設。
 11時半から相変わらずのスタイリッシュな照明と映像を駆使したオープニング。T2ダイアモンドだけにオープニング曲はリアーナの「Diamonds」。映像はまさにハリウッドレベル。演出はITTF(国際卓球連盟)の大会よりも上。ただし、毎度のことながら運営や競技進行は綱渡り。
 ただ、全世界へのライブ配信など、卓球ファンにとっては非常に興味をかき立てる、まさに卓球エンターテイメントの始まりだ。

 加えて、日本選手にとっては非常に重要な大会となっている。T2では参加するだけで400点が選手に与えられ、これはボーナスポイントとして、ベスト8大会のポイントに加算される特別なルール。当初、T2への参戦16名に入ってなかった丹羽孝希が中国選手やボルなどのキャンセルで繰り上がりの出場となった。水谷隼との熾烈な五輪代表レースを戦っている丹羽にとって大きな出場となった。
 女子では伊藤美誠の後、2枚目のシングルスの切符を争う石川佳純と平野美宇。その石川は今日の夜、初戦で伊藤と対戦する。

●男子シングルス1回戦
許シン(中国) 6、棄権  黄鎮廷(香港)

 2ゲーム目、3−1と許シンがリードしたところで、黄鎮廷がフォア前に飛びついた時に転倒。右足首を傷めた。立ち上がることができない黄鎮廷。前日の練習の時から、選手からは「床がすべる」と指摘されていたが、まさか1試合目からアクシデントが発生するとは・・・。プレーすることは不可能となり、途中棄権。世界トップレベルのペンホルダー対決は残念な幕切れとなった。

●女子シングルス1回戦
佐藤瞳(日本) 8、8、10、−3、2   王芸迪(中国)

 1ゲーム目、佐藤はカットでの粘りに徹した。 王芸迪はさほどカット打ちがうまくはない。10−8とゲームポイントを取った後の1本、佐藤がミドルに強打されたボールをロビングでしのぐと、そのボールを王が空振りで佐藤が1ゲーム目を先取した。
 2ゲーム目、攻撃を織り交ぜながら王のミスを誘う佐藤。9−8と佐藤がリードしたところで王がタイムアウト。そして佐藤がラリー中に入れたカーブロングを王がミスして10−8、最後は佐藤がサービスエースで、11−8でゲームを連取した。
 3ゲーム目、王に焦りが見えはじめ、完全に佐藤ペース。10−7で佐藤のマッチポイント、10−8で佐藤はタイムアウト。王のツッツキがネットインで10−9、王のフォア強打で10−10のジュース。ここで佐藤はバックサービスで11点を取り、3ゲーム連取した。(T2では10−10になったあとはジュースなしの1本勝負となる)

 4ゲーム目からはFAST5。24分を超えると、次のゲームからは5本勝負となる。佐藤はカットで粘りきるのか、それとも攻撃を仕掛けるのか。開き直った王は長いラリーにせずに攻撃を仕掛け、4ゲーム目を5−3で取った。
 5ゲーム目、出足から佐藤のカットと攻撃が冴え、4−0とマッチポイント。そこから4−2となったが、最後は佐藤が中陣からドライブを決め、5−2で勝利した。「ルールが違うのでサービスとレシーブに気をつけました。自分は挑戦していくだけなので、この次もただ挑戦していくだけです」(佐藤)。