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 準決勝、決勝と僅差の内容で勝ち切りトップ12初優勝を果たした伊藤美誠。この1年間、どんなコンディションでも勝ち切る実力をつけることに注力してきた成果を発揮した優勝だった。そして、勝負の五輪が控える2020年、伊藤のテーマは「無敗の女」だ。

●決勝の勝負どころは
伊藤「4ゲーム目に長いラリーを制して、お互いに必死というか、そこを取れたのは大きなポイントになりましたし、落としていても楽しんでやれてるなと思っていた。楽しんでいるけど、ハイになってしまうので、自分で自分を落ち着かせながら試合をした。自分のペースにできるように集中していた。
 もちろん自分で攻めて点数を取りたいんですけど、平野選手も自分の卓球をしてきて、私は1点を取ることに集中していた。攻めるばかりじゃなくて、守りやしのぎで点を取れるというのは大きなポイントにもなりますし、ジュースの場面でもそこで点数を取れていた。なんとしても1点という意地ですね。だんだんと足も動くようになってきて、今年最後の試合頑張ろうと思って試合をしていた」

●今年1年間を振り返って
伊藤「たくさん試合をこなして、試合数はものすごい多かったんじゃないかなと思います。ただ、それは自分が毎大会勝ち進んでいるということなので、そこはすごくうれしい。五輪の代表選考レースだったけど、リオの時とは違って楽しく、自分らしく、自分のことだけを考えて戦えたので、そこは成長したところ。来年のオリンピックまでも、目の前の1試合1試合をやり切って、自分らしく戦うことがもっともっと重要になってくると思う。しっかり実力をつけて、自信もつけて、負けない選手になりたいと思います。
 次の試合は全日本で3種目出場させてもらうんですけど、どの種目も目の前の試合に集中して楽しみたい。大会をこなしていくことで自分の実力も上がったと感じているので、もっと実力をつけて『無敗の女』になれれば良いなと思っています」

●無敗の女とは?
伊藤「根本に負けない選手になりたいというのがあって、最近ではどんな状況でも勝てるようになってきている中で、最終的には『無敗の女』だと思っています。だんだん負けないようにはなっているし、なるべく早くそうなりたいですけど、練習をこなして、試合で勝ってという過程があるので、世界選手権くらいには『無敗の女』になれるようにしたい。オリンピックもあるので、そこをテーマに頑張っていきたいと思っています」