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新井卓将さん

2014/05/01

ニッタクのブースで新井卓将さんとお話をした。お会いするのは2回目であり、長くお話をしたのは初めてである。

彼の波乱に満ちた卓球人生の一部を聞かせていただいた。

卓将さんは、もともと卓球の指導者になりたいという夢を持っていたという。木更津総合高校を卒業後、そのまま高卒で信号器材に入ったはいいが、けがをして3ヶ月で退部(退社?)をし、織部さん率いるITS三鷹に入って指導者としてのキャリアをスタートさせたという。

ところがある時、酔っ払いにぶつけられた人を介抱しているところに別の酒酔い運転車が突っ込んできて跳ね飛ばされる事故に見舞われる。いっしょに飛ばされた方は即死し、卓将さんは右手をタイヤに轢かれたという。60針も縫う手術だったが、薬指の関節の曲がり具合を一定の角度に固定しなくてはならず、「ペンとシェークの両方を握ることができる角度」として60度を選んで固定してもらったのだという。まさに卓球人生である。

その後、10年前に独立をして現在は「丸子橋卓球スタジオ」を持っているというわけだ。

さらに両手を見せてもらうと、指の付け根が赤く腫れ上がっているので「空手もやっているんですか?」と聞くと、なんと、指導をするときに卓球台に両手をついたポーズで話すため、それがタコになったもので、最初は自分でもわからなかったという。それだけ長い時間をこのポーズに費やしているというわけだ。

私などには想像もつかない徹底した卓球人生である。
  • 薬指の角度が60度に固定されている

  • 空手のタコかと思えば

  • この姿勢のためだという