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平成30年度全日本選手権速報

●ジュニア女子決勝
出澤(大成女子高) −9、6、5、7 大藤(ミキハウスJSC)

ジュニア女子優勝は茨城・大成女子高の出澤(いでさわ)杏佳。小学4年時に全日本カブで2位に入るなど、小学生時代から全国区で活躍しているが、ハイレベルなジュニア女子でこの優勝はサプライズだ。

1ゲーム目は大藤のサービスに手こずり、落としたものの、2ゲーム目以降はレシーブにほとんどミスが出なくなった出澤。バック面に粒高の一枚ラバーを貼り、バック対バックではハーフボレーにナックルショート、ラケットを横にスライドさせる変化ショートなど、多彩な球質を駆使。バックの強い大藤にバック対バックで優位に立ち、チャンスボールは回転系の表ソフトを貼ったフォアで、スマッシュを叩き込んだ。サービスも表ソフト面で出す切れたバックサービス、粒高面で出すしゃがみ込みサービスなど多彩だった。

大藤の回転量の多い両ハンドドライブを、よくぞここまで……というほど安定性の高い守備力は見事で、変化だけに頼ったプレーヤーではない。優勝の瞬間もほとんどガッツポーズはなかったが、優勝後のミックスゾーンでは「小さい頃から負けている選手が多いので、絶対勝ちたいと思っていました」と負けん気の強さものぞかせた。以下は出澤の優勝コメント。

「まさか優勝できるとは思っていなかったので、まだ実感がなくてすごくドキドキしています。自分より強い選手がたくさんいるので、自分は向かっていこうという気持ちで大会に臨みました。攻めていかないと絶対勝てないので、どう攻めたらいいか考えてプレーしました。小さい頃から知っていて、小さい頃から負けている選手が多いので、絶対勝ちたいと思っていました。勝てて一番うれしかったのは小塩選手。1−2の2−9と大きく離されてしまったんですけど、そこから挽回できたのでとてもうれしかった。この結果に満足しないで、もっと上にいけるように頑張っていきたいと思います」(出澤)。
  • バック粒高・一枚ラバーの攻守は実に多彩だった出澤

  • これが優勝の瞬間。控えめに拳を固めた

  • 大藤、1ゲームを先取するも後が続かず