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速報・現地リポート

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世界卓球ブダペスト大会

 女子シングルス4回戦を勝ち抜き、ベスト8進出を果たした加藤美優と平野美宇。

 加藤は陳思羽(チャイニーズタイペイ)との対戦だったが、加藤にとって最も戦いやすいタイプのプレーヤーだったのではないか。フォアとバックの「両翼」は強く、女子選手離れしたパワードライブを打ち込んでくるが、細かいコース変更による揺さぶりやミドル攻めへの対応力は柔軟性に欠ける。柔らかく回転をかけて返すのではなく、強く弾いてしまうことが多く、ミスが出やすい。

 「陳思羽戦ではバック対バックに持ち込めればいけるし、フォアに下げられたとしても引き合いができたのが良かった」と試合後の加藤。バック対バックでもフォアの引き合いでも、一見すると加藤が押されているように見えるのだが、前陣では巧みにボールの弧線をコントロールしてミスを誘い、下げられてもラケットに当てれば必ず入れる。抜群のボールセンスを生かした異端のオールラウンドプレー。それは他の誰とも違うスタイルだ。

 平野は蘇慧音(香港)との試合後、「3・4ゲーム目に少し焦ってミスが出てしまったので、それを引きずらずに5・6ゲーム目にプレーできたのが良かった。急いで打ちミスしてしまったので、ちょっとゆっくりにしました」と語った。先に打たされ、緩急をつけられた時にひたすら速いプレーをしようとして打ちミスが多くなる。そのような敗戦が多くなっていただけに、今大会での緩急や攻守の切り替えは、平野美宇の新たな一面と言える。

 「攻めるだけで勝てる時代ではなくなっているので、攻めと守り、両方をしっかりやることで勝てるんだなと改めて思いました。1年前くらいから意識してるんですけど、なかなか試合で使えなくて。でも最近やっと試合で使えるようになってきた」(平野)

 準々決勝で平野は丁寧、加藤は劉詩ウェンという中国のツインエースと相まみえる。ゴーズィ対許シン戦に続く「中国越え」で、会場を大いに沸かせてもらいたい。
  • ここまで安定感抜群のプレーを見せている加藤。課題の体力面も問題ない

  • 陳思羽は加藤の術中にはまった

  • 平野、速さだけに頼らないプレーへと進化しつつある

  • 昨年の世界団体では髪がピンクだった蘇慧音。落ち着きました