スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

世界ジュニア選手権大会

 この大会のひとつのサプライズは、2年前の男子シングルスの銀メダリストであるトゥルルス・モーレゴードの参戦だ。世界ランキングは97位(19年11月発表)とはいえ、国際大会でもワールドツアーなどのシニアの大会に参戦し、ヨーロッパチャンピオンズリーグやTリーグでもプレー。もはやジュニアの枠には収まらない選手と言っていいだろう。

 スウェーデンチームが団体戦に出場しない中、個人戦のみの出場でもあえて大会にエントリーしたのはなぜなのか。観客席でチームメイトのプレーを見ていたモーレゴードに、理由を聞いてみた。

−なぜこの大会に出場することを決めたのか、その理由を聞かせてもらえますか?
モ:この大会は世界選手権だし、ぼくはまだ銀メダルしか取ったことがないから優勝したかった。中国や日本からとても強い選手が出てくるしね。今回は、大会前に日本でのTリーグに出ていたから出場しやすかった。もちろん優勝したいし、頂点に立ちたいと思っている。いろいろな困難があるだろうけどね。

−大会を戦ううえで、ライバルは誰でしょう?
モ:この大会には強い選手がたくさん出ているよ。ロシアも強いし、たとえば徐英彬(中国)や戸上(隼輔)はとても強い選手なのに、予選グループから出なければならない。どの試合もタフなものになるだろう。

−この世界ジュニアで優勝することは、あなたにとって自信になるでしょうか?
モ:もちろん。優勝できれば自信になるし、自分のキャリアにとって大きなタイトルになる。どんなことだってできると信じているよ。

 TリーグのT.T彩たまでのプレーについては「とても素晴らしい経験だし、すべてがうまくいっているよ」と笑顔で語ってくれたモーレゴード。打球点の早い台上プレーとフォアの鋭いカウンター、強烈なバックプッシュで、17年大会では中国勢を連破した。その時に比べて体つきは見違えるようにガッチリとして、会場を歩いているだけで人目を引く、トップ選手のオーラをまとっている。北欧の天才は2年前の「忘れ物」、金色に輝くメダルをその手につかみ取るだろうか?