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速報・現地リポート

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世界ジュニア選手権大会

●女子シングルス2回戦(ベスト8決定戦)
長崎 7、7、5、9 馮慧珠(香港)
小塩 4、8、6、6 于修ティン(チャイニーズタイペイ)
呉洋晨(中国) −6、4、6、−16、8、5 出澤
蒯曼(中国) −10、−5、8、8、8、4 木原
クリスタル・ワン(アメリカ) 7、−3、11、10、6 K.ヴェグジン(ポーランド)
陳イ(中国) 12、5、9、2 モンファルディーニ(イタリア)
石洵瑶(中国) 8、6、2、6 周穎詩(香港)
キム・ウンソン(北朝鮮) 9、−9、−4、7、−6、7、13 ロウレンティ(イタリア)

●男子シングルス2回戦(ベスト8決定戦)
宇田 5、7、5、8 シドレンコ(ロシア)
戸上 11、−6、11、9、−5、−3、9 徐英彬(中国)
向鵬(中国) 10、6、5、12 バルデ(フランス)
クルチツキ(ポーランド) 6、7、14、−9、8 黄彦誠(チャイニーズタイペイ)
ピカール(フランス) −10、−6、10、9、−8、9、9 パナギットグン(タイ)
モーレゴード(スウェーデン) 6、6、9、7 戴茗葦(チャイニーズタイペイ)
劉夜泊(中国) 9、−5、5、5、6 クビク(ポーランド)
馮翊新(チャイニーズタイペイ) 10、5、7、7 曾蓓勲(中国)

 眠れる獅子がついに目覚めた。男子シングルス2回戦で、戸上隼輔が徐英彬を最終ゲーム5−9からの6点連取で逆転勝利。ゲームカウント2−0から逆転された団体準決勝のリベンジだ!

 これまでの余裕のない試合運びに比べ、徐英彬という強敵を相手にしたことで、1ゲーム目から冷静かつ闘志をみなぎらせて戦っていた戸上。攻めるところとつなぐところの打ち分けがしっかりしており、バックハンドにも緩急が生まれていた。一方の徐英彬にはどこか余裕がない。4ゲーム目、8−7とリードした場面で戸上が強烈なフォアフリック。辛うじて返球した徐英彬のボールは明らかにコートを外れていたが、人差し指を立てて「イン」をアピール。もちろん認められなかったが、精神的に追い詰められていたことの現れだったのかもしれない。

 1−3のビハインドから追いつき、最終ゲームも5−3、6−4、9−5とリードしながら、最後まで余裕がなかった徐英彬。一方の戸上は7−9での激しいラリーで、フォアに来たボールを確実にフォアブロックしてから、このラリーを制した。何の変哲もないフォアブロックだったが、大会序盤からフォアのカウンターを強振してミスを重ねていた戸上の変化が見えた。このまま一気に6点連取で勝利。観客席の日本選手団に笑顔で手を振り、次の試合を待っていたT.T彩たまのチームメイト、モーレゴードと固く握手を交わした。

 女子の日本勢は、長崎と小塩がベスト8入り。出澤はアジアジュニアで勝っていた呉洋晨と壮絶なバック対バックのラリーを繰り広げたが、最後は打ち切られた。木原は蒯曼から快調に2ゲームを連取しながら、悔しい逆転負け。蒯曼の精度の高いロングサービスと、フォアサイドへの回転量の多いループドライブに苦しみ、敗れた。

これで男女シングルスでは、男子は宇田と戸上、女子は長崎と小塩がベスト8に入り、今夜行われる準々決勝を戦う。宇田対向鵬(中国)、戸上対クルチツキ(ポーランド)、長崎対陳イ(中国)、小塩対石洵瑶という対戦カードだ。