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世界ジュニア選手権大会

●男子シングルス決勝
向鵬(中国) 10、3、8、5 モーレゴード(スウェーデン)

 女子シングルス決勝に続いて行われた、男子シングルス決勝。16歳の向鵬がモーレゴードを4−0のストレートで下し、前回大会の3位からステップアップの初優勝を決めた。

 モーレゴードのバックプッシュと強烈なフォアのカウンターを、向鵬が台から距離を取ってしのぎ、カウンターで応戦する。1ゲーム目から「肉を切らせて骨を断つ」ような激しいラリー戦となった男子シングルス決勝。
 1ゲーム目、モーレゴードが2−5のビハインドから7−5と逆転し、9−9まで競り合ってから10−9とゲームポイント。しかし、向鵬に10−11と逆転され、バック対バックから強烈な回り込みドライブで打ち抜かれる。

 この1ゲーム目をゲームポイントを握りながら落としたことで、モーレゴードのプレーに余裕がなくなり、2ゲーム目も3−2からまさかの9点連取を許す。集中力が落ちたモーレゴードは、台上に浮いたチャンスボールにもイージーミスを連発。「信じられない」という表情で頭を抱えた。

 一方の向鵬は、そのモーレゴードの焦りを見透かすように、コースを読み切ってカウンターで待ち受ける。向鵬がゲームカウント3−0とした4ゲーム目も5−0と出足で一気に離し、そのまま勝負を決めた。2年前の「忘れ物」を受け取ることができなかったモーレゴード。自らのキャリアに加わったのは、2枚目の銀メダルだった。